重賞ウィナーレポート

2026年10月04日 毎日王冠 G2

2026年10月04日 東京競馬場 曇 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:セイウンハーデス

プロフィール

生年月日
2019年04月08日 07歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:20戦6勝
総収得賞金
299,239,000円
父
シルバーステート
母 (母父)
ハイノリッジ  by  マンハッタンカフェ
馬主
西山 茂行
生産者
鮫川 啓一 (荻伏)
調教師
橋口 慎介
騎手
幸 英明

 天皇賞(秋)(G1)に向けての重要な1戦「第77回毎日王冠(G2)」が10月4日、東京競馬場芝1,800mで行われ、逃げ馬を見るような位置でレースを進めた幸英明騎手騎乗の5番人気セイウンハーデスがゴール前で逃げ粘ろうとするホウオウビスケッツをハナ差取らせて先頭ゴールイン。1分45秒5(良)のタイムで、通算成績を20戦6勝2着2回(重賞3勝)とした。管理する橋口慎介調教師にとっては昨年のキーンランドC(G3)(優勝馬パンジャタワー)以来のJRA重賞勝利となり4年連続通算9勝目。幸英明騎手にとっては今年3月の愛知杯(G3)(優勝馬アイサンサン)に続くもので、通算51勝目のJRA重賞勝利となった。

 セイウンハーデスは、北海道浦和町の鮫川啓一氏の牧場で生まれている。もともとは戦前から函館で馬産に勤しんでいた家系だが、昭和30年代に浦河町に移住。鮫川啓一氏の牧場は昭和42年に父親の三千男さんが本家から独立する形でスタートしている。現在は数名のスタッフとともに年間20頭前後を生産する牧場だ。これまで、その歴史の中でダービー馬カツラノハイセイコやJBCスプリント(Jpn1)優勝馬のブルドックボス、エリザベス女王杯(G1)2着2回のオースミハルカなどを送り出している。

 この日、鮫川啓一代表は東京競馬場で愛馬優勝の瞬間に立ち会った。「大きなケガで1年以上も休んだ馬ですから、今こうして競馬場に戻ってきてくれた事に感謝しています。勝った事はもちろんうれしいのですが、それと同じくらいにレースに出走出来ていることが嬉しいです」とポツリ。

 4歳夏、セイウンハーデスによる七夕賞(G3)制覇は、牧場にとってはオーズミグラスワンが2008年の新潟大賞典(Jpn3)を勝って以来の重賞勝利。しかし、さぁこれからと夢が広がった矢先に屈腱炎発症の報を受けた。その時のショックは「今でも忘れられない」という。しかし、西山オーナーの決断で厩舎スタッフ、獣医師チームが一丸となって現役復帰の道を模索した。

 「プリンシパルSに勝って日本ダービー(G1)へと駒を進めましたが、もともと3歳よりも5歳、6歳となってからと思っていた馬ですから、生産者としては、諦めないという気持ちはとても嬉しかったです。嬉しかったですが、それは簡単な事ではないということも理解していましたので、復帰が叶った時は感慨深いものがありました」

 復帰3戦目のエプソムC(G3)は、やや重馬場での中、1分43秒9でレコード勝ち。かつて、気持ちの強さを前面に押し出すように走っていた愛馬は、6歳春を迎えて精神的に大人になっていた。そして、今年に入って大阪杯(G1)、安田記念(G1)と連続して掲示板を確保し、G2タイトルを手中にした。

 「セイウンハーデスの6代母にあたるスターリングモアは小岩井農場の生産馬ですが、昭和6年に私の曽祖父にあたる由太郎が手に入れたのが最初と聞いています。カツラノハイセイコも、オースミハルカも同じファミリーです。そこから約100年、大切に育ててきました。次走天皇賞(秋)(G1)がラストランと聞いていますので、とにかく悔いのない競馬を期待ですし、生産者としてはセイウンハーデスに続くような馬を送りだしたい」と意欲を燃やしている。