重賞ウィナーレポート

2026年09月13日 セントライト記念 G2

2026年09月13日 中山競馬場 曇 稍重 芝 2200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ジャスティンシカゴ

プロフィール

生年月日
2023年02月13日 03歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:7戦3勝
総収得賞金
83,968,000円
父
スワーヴリチャード
母 (母父)
エリカブライト  by  キングカメハメハ
馬主
三木 正浩
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
宮田 敬介
騎手
原 優介

 ジャスティンシカゴは、日本ダービー(G1)トライアルのプリンシパルSで2着となるなど、日本ダービー(G1)出走まであと一歩と迫っていた実力馬。セントライト記念(G2)では12番人気の評価ながらも、稍重の馬場を苦にすることなく、春のクラシック出走馬たちを一蹴する走りを見せた。

 レース後、鞍上を任された原優介騎手からは、心肺機能を絶賛する声も聞かれていた。そのポテンシャルの高さを発揮させるべく尽力を重ねてきな中に、ノーザンファーム早来の伊藤隆行厩舎長の姿もあった。

 「身体がそれほど強くなく、成長曲線もゆっくりとしていました。ポテンシャルの高さと前向きさもあってか、2歳の早い時期に新馬戦を勝てたものの、心身がフィットしてくるまでには時間がかかると思っていました」伊藤隆行厩舎長は身体のシルエット的には、中距離から長距離向きの印象があったとも話す。

 札幌でのメイクデビューを勝利した後は、同じ芝1,800mの札幌2歳S(G3)に出走するも、ここでは12着に敗れる。

 「この頃はまだ子供っぽさが残っていて、レースも気持ちが前に向きすぎているように見えました。札幌2歳S(G3)の後に牧場で調整を行ったのですが、様々な経験を積んできたこともあってか、心身ともに成長が感じられました」

 伊藤隆行厩舎長から見て、心身がフィットしてきたと感じ取れたレースがプリンシパルSだったという。

 「その前のレースとなったフリージア賞は2着に敗れはしたものの、競馬のスタイルが構築されてきた印象を受けました。一方でプリンシパルSは中団からのレースとなったものの、直線に入ってからの伸びも、今までになかったようなギアの上がり方を見せてくれました」

 続く1勝クラスのレースは2着馬に2馬身半差を付ける、見事な逃げ切り勝ちをおさめる。このレースの後で管理をする宮田調教師と会う機会があった伊藤隆行厩舎長は、秋は重賞でも楽しみですね、との言葉を伝えた。

 「すると宮田先生も、開口一番といった感じで『次走はセントライト記念(G2)になります』と話してくれました。実際に馬に接している先生も、重賞も十分にやれるとの思いを持っていてくれたことが嬉しかったですね」

 そのセントライト記念(G2)では前目でレースを進めていくと、最後の直線では前が空いたところを鋭く抜け出していく。原優介騎手の冷静な騎乗と、勝負どころを見逃さない好騎乗もあったが、その手綱捌きに反応してみせたジャスティンシカゴもまた、その手綱捌きに応える走りを見せた。

 「原優介騎手もゴールまで上手く導いてくれただけでなく、ゴール前の坂を上がった後に、右ステッキを入れてからの反応が良かったジャスティンシカゴの走りにも、成長の跡が感じられました」

 この重賞勝利で晴れて掴み取った菊花賞(G1)出走。当該週の調教では宮田調教師からも、「凄い心肺機能をしています。折り合いさえクリアできれば、距離もこなせるはずです」と菊花賞(G1)での好走を期待する声も聞かれていた。

 「菊花賞(G1)は強い馬もいますが、追われる者より追うものの方が強いといったレースを期待しています」と伊藤隆行厩舎長も期待を寄せる。レース週は土曜日、日曜日共に雨予報が出ており、馬場悪化も見込まれている。ジャスティンシカゴの好走の舞台は、日に日に整いつつある。