重賞ウィナーレポート

2026年09月13日 ローズS G2

2026年09月13日 阪神競馬場 雨 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:モンローウォーク

プロフィール

生年月日
2023年03月10日 03歳
性別/毛色
牝/青鹿毛
戦績
国内:4戦4勝
総収得賞金
88,100,000円
父
キズナ
母 (母父)
アンフィトリテⅡ(AUS)  by  Sebring(AUS)
馬主
エムズレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
上村 洋行
騎手
戸崎 圭太

 デビューからキャリア3戦でのローズS(G2)制覇。無敗でのローズS(G2)優勝は、2002年に勝利したファインモーション以来、24年ぶり2頭目でもある。

 その強さと速さもまた、一時代を築いた名馬を彷彿とさせる、モンローウォークが、「令和のファインモーション」と言われるのも納得がいくところである。

 ファインモーションは2歳の12月に新馬戦を勝利した後、馬体の更なる成長を期するために調整へと入り、夏のJRA北海道シリーズで連勝を飾る。モンローウォークもまた、2歳の8月の新馬戦に勝利した後に北海道シリーズで2勝をあげているが、異なるのは新馬戦以降のレース間隔が開いているのは、骨折によって休養を余儀なくされていたことだった。

 「モンローウォークはこの世代の育成馬の中でも、高い評価をしていた馬でした。調教では軽さのある走りを見せており、母系から伝えられた高いスピード能力も感じさせていました」と話すのは騎乗育成を行ってきた、ノーザンファーム早来の村上隆博厩舎長。その一方でモンローウォークには敏感な面もあったが、それが瞬発力に繋がると考え、持ち味を消すことなく調教を続けていく。

 「実際に反応のいい馬で、スピードの乗りも抜群でした。ただ、馬体の維持には苦労をしており、飼い葉に関しても試行錯誤を繰り返してきました」

 デビューは2歳8月のメイクデビュー新潟となったが、単勝オッズ1.2倍という圧倒的な支持に応えて優勝。次走はアルテミスSを予定しており、戦前の予想でも人気を集めていたものの、その追い切り後に骨折が判明する。

 「新馬戦の内容を見て、2歳重賞や阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)でもいいところがあると思っていただけに、怪我が分かった時はショックでした。ただ、今となっては、その後の成長に必要な時間だったのかもしれません」

 モンローウォークはこの休養期間に、ノーザンファーム早来へと戻ってくる。幸いなことに骨折からの復帰には時間を要することなく、怪我の回復を見ながらじっくりと調教が進められていった。

 「この時期に馬体も増えていますが、ただ、体重を増やしたのではなく、調教を重ねながら身になっていったような印象を受けました。上村先生とも相談の上、復帰戦は函館開催となりましたが、八雲特別を使って、かもめ島特別に向かう際にも馬体が減っていなかったですし、改めてしっかりしてきたのだと思いました」

 復帰後の八雲特別、そしてかもめ島特別と、能力の違いをまざまざと見せつけたモンローウォークは、春のクラシックレースを沸かせてきたメンバーが揃うローズS(G2)に出走する。復帰後の2戦はいずれも単勝オッズ1倍台という圧倒的な支持を集めてきたが、ファンはここでもモンローウォークを単勝オッズ1.9倍の1番人気に支持していく。

 「八雲特別は能力的に勝ち負けになると思っていましたが、重馬場となったかもめ島特別でも、問題としない走りを見せてくれたのでホッとしました。レースのダメージもなかったところか、更に状態が上向きになってきた印象もあっただけに、ローズS(G2)に向けての調整も体調を整えて、上村先生や厩舎の皆さんに送り出せば大丈夫だと思っていました」

 ここでもモンローウォークの能力は桁違いだった。道中は2番手でレースを進めていくと、直線では鮮やかに抜け出しての勝利。上がりタイムの34秒1はメンバー中最速タイであり、まさに非の打ち所がない勝利となった。

 「スピードが勝っている馬なので、芝の中距離が最もポテンシャルを発揮できる舞台だと思っていました。馬体重もほとんど変わらずにレースに臨めたのも、能力を発揮できた一因だと思いますし、道中で我慢を教えてくれていた、川田騎手の騎乗も含めて、次に繋がるレースになったと思います」

 村上隆博厩舎長の話す、次に繋がるレースとは牝馬三冠レース最後の一冠となる秋華賞(G1)となる。舞台は京都の芝2,000mに変わり、春のクラシックホースも参戦してくるが、ここまでのレース内容ならば、初のG1挑戦でも一番人気に支持される可能性も出てきた。

 「元々、G1を勝てるポテンシャルは持っている馬だと思っています。まだ目一杯の競馬はしてない上に、更に上のギアも持っているはずです。それだけに秋華賞(G1)へ無事に出走が叶ったのならば、最高の結果が出てくれると信じています」

 無敗で秋華賞(G1)へと臨んだファインモーションも、初のG1出走でタイトルを手にした。「令和のファインモーション」とうたわれているモンローウォークもまた、このG1タイトルを通過点として、更なる高みへと駆け上がる。