重賞ウィナーレポート

2026年07月19日 函館2歳S G3

2026年07月19日 函館競馬場 晴 重 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:フェリチタ

プロフィール

生年月日
2024年04月27日 02歳
性別/毛色
牝/栗毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
42,269,000円
タワーオブロンドン
母 (母父)
ジャストザハピネス  by  ハーツクライ
馬主
(株) カナヤマホールディングス
生産者
前田ファーム (三石)
調教師
鈴木 孝志
騎手
横山 和生

 2024年生まれ世代にとってJRA最初の2歳重賞「第58回函館2歳S(G3)」が7月19日に函館競馬場芝1,200mで行われ、好位を進んだ横山和生騎手騎乗の9番人気フェリチタ(牝2歳)が最後の直線で外から力強く脚を伸ばし、内から迫る2着馬をクビ差抑え込んで1分10秒4(重)で優勝した。

 フェリチタの生まれ故郷は新ひだか町の前田ファーム。もともとは水田農家だったそうだが、1990年頃、現在、代表を務める前田宗将の父英夫さんがサラブレッドを導入したのをきっかけに競走馬の生産をスタート。現在では年間およそ30頭をスタッフとともに生産しているほか「丈夫で強い馬づくり」をモットーに、中期育成、市場コンサイナー業務も行っている。その歴史の中で2019年度の東京記念、2020年のブリリアントC、同年の大井記念などに勝ったストライクイーグルや、2013年度のカンナSを勝ったアポロスターズなどを送り出し、また2015年京王杯2歳S(G2)に勝ったボールライトニングの中期育成を行ってきた。

 この日、前田宗将代表は家族とともに函館競馬場にいた。「デビュー戦はテレビ観戦でしたので、実際にフェリチタのレースを見るのは初めてでした。幸い、レースの頃は晴れてきましたが、函館競馬場は前日からずっと天気が悪く、この日の芝コースも重馬場発表。それが、この馬にとって有利なのか不利なのかはわかりませんでしたが、レコード決着になるようなスピード勝負になったら分が悪いと思っていましたので、こういう馬場に対する適性があって欲しい」と思ってみていたそうだ。

 「正直言えばゴール板を過ぎてから、勝ったかもという思いはありましたが、やはり確定ランプがつくまでは安心できませんでした。それでも、母親を所有していたオーナーの方はじめ、たくさんの方々からお祝いのメッセージをいただきました。また、自分の事のように一緒に喜んでくれた方々もいて、本当に嬉しかったです」と感謝の言葉を並べた。

 牧場時代のフェリチタは「扱い易く、健康な馬」だったそうだ。母ジャストザハピネスが小柄ということもあり、これまでの産駒はどちらかと言えば華奢なタイプが多かったのでボリューム感が出るようにとタワーオブロンドンを選んだそうだったが「生まれた産駒は、ほぼイメージどおり。ただ、思ったほど体高が伸びなかった」という理由で北海道市場セプテンバーセールへの上場を決めて、現在の馬主と巡り合った。

 「決して、背は大きくはなかったけれども、しっかりした馬でしたので、必ず評価いただけると信じての上場でした」。せりは300万円からスタートして、620万円まで。「たくさんの方々に声をかけていただき、本当に嬉しかったです。今回のレースでもジョッキーの意のままに競馬ができるレースセンスみたいなものを感じました。今回のような競馬が出来るのであれば、多少距離が延びても楽しめると思いますし、息の長い競走生活を送れるような馬に育って欲しい」と喜びを噛み締めた。