2026年05月31日 目黒記念 G2
優勝馬:ファイアンクランツ
プロフィール
- 生年月日
- 2022年03月29日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:10戦2勝
- 総収得賞金
- 127,680,000円
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 堀 宣行
- 騎手
- D.レーン
日本ダービー(G1)当日に、東京競馬場へと足を運んだ競馬ファンの数は8万4,731人。日本ダービー(G1)が終わった後でも、ほとんどのファンが競馬場へと残り、この日の最終レースとして行われた目黒記念(G2)に注目していた。
日本ダービー(G1)に出走していた、アウダーシアの騎乗育成を担当していた、ノーザンファーム早来の八木飛雄伊厩舎長補佐は、後方から脚を伸ばしていたその走りに、次走への期待を高めると、次は目黒記念(G2)に出走するファイアンクランツの応援に気持ちを切り替えていた。
「育成時から背中が良く、ストライドも大きいと高い能力を感じていた一方で、心身ともに幼さがあったので、成長を頭に置きながら、調教を続けてきた馬です」(八木飛雄伊厩舎長補佐)
それでも持っているポテンシャルの高さもあってか、2歳の7月にはメイクデビュー札幌を勝利すると、続く札幌2歳S(G3)でも3着に入着。その後も掲示板を外さない安定したレースを見せていく。
「新馬戦の走りを見た時には、改めてクラシック戦線で戦える馬だと思えるようになりました。その後は惜しいレースも続いていましたが、それは振り返ると、このタイトルに辿り着くまでの伸びしろだったのでしょう。その中で堀先生や厩舎の皆さん、そして、ノーザンファームしがらきのスタッフが、心身ともに成長をさせてくれたのには感謝しかありません」
3歳時には青葉賞(G2)で2着に入着し、日本ダービー(G1)へと出走するも9着に敗れる。秋初戦のセントライト記念(G2)ではゲートを潜ってしまい、外枠からの発走となっただけでなく、終始、折り合いを欠くレース内容で12着に大敗する。
「父のドゥラメンテもこの厩舎の育成馬となりますが、当時、父を担当していたスタッフも、父と同じようなやんちゃさがあると話していました。闘争心を備えていたからこそ、ドゥラメンテはあれだけの活躍ができたと思いますが、セントライト記念(G2)はその課題が出てしまったようなレースでした」
父ドゥラメンテを管理してきたのは、堀調教師や厩舎のスタッフ、そして、ノーザンファームしがらきのスタッフも一緒だった。
「向こうでは、馬との信頼関係を築くべく、本当に土台作りから取り組んでくれたと聞いています。それはダイヤモンドS(G3)でのレース内容だけでなく、デビューからだと約30kgは増えていた馬体重にも現れていたように、心技体揃った状態で臨めたのが、この目黒記念(G2)だったと思います」
重賞で2度の2着はあれど、新馬戦の勝利以降、勝利からは遠ざかっていたファイアンクランツの走りに、八木飛雄伊厩舎長補佐だけでなく、これまで一緒に応援をしてきた厩舎スタッフも歯がゆい思いをしていたという。
「パドックも見ていましたが、いい状態でレースに臨んでくれていたので、勝つならここだと思っていました」
このレース、3番人気で臨んでいたファイアンクランツは、先行勢を射程圏内に置いてレースを進めていくと、最後の直線ではD.レーン騎手の手綱に導かれて馬群から躍り出ると、そこから力強く抜け出して、ついに重賞タイトルを掴み取る。
「レースの後は口取り式にも出させてもらいましたが、多くのファンの方が残ってくれていたことに感動しました。これもD.レーン騎手や、堀先生や厩舎スタッフの皆さんや、ノーザンファームしがらきのスタッフのおかげです、そして、一緒にいた牧場のスタッフにも感謝すると共に、ここまで仕事を頑張ってきて良かったなと思いました」
心身ともに充実期を迎えたファイアンクランツは、今後、更に重賞タイトルを重ねるだけでなく、天国の父にG1タイトルを授ける日が来るのかもしれない。それは、秋に巻き返しを図るアウダーシアも一緒である。次に八木飛雄伊厩舎長補佐が競馬場の口取りに参加するのは、G1レースとなるのかもしれない。
















