重賞ウィナーレポート

2026年05月09日 エプソムC G3

2026年05月09日 東京競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:トロヴァトーレ

プロフィール

生年月日
2021年04月30日 05歳
性別/毛色
牡/青鹿毛
戦績
国内:16戦8勝
総収得賞金
237,275,000円
レイデオロ
母 (母父)
シャルマント  by  エンパイアメーカー(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
鹿戸 雄一
騎手
C.ルメール

 トロヴァトーレが前走の東京新聞杯(G3)に続き、エプソムC(G3)を優勝。これまで芝のマイル戦で5勝をあげているも、1ハロン延長も問題としない走りを見せた。

 「レース経験を重ねていく中で、気性面が成長してきただけでなく、コントロール性もついてきた印象を受けます」と話すのは、育成を手掛けてきたノーザンファーム空港の高見優也厩舎長。高見厩舎長の管理するB6厩舎ではアドマイヤテラ(目黒記念(G2)、阪神大賞典(G2))、マイユニバース(日経賞(G2))の育成も手掛けてきたが、その3頭の中でも前向きな気性をしていたのがトロヴァトーレだった。

 「今回のレースを見ていても、前ほど力まずに走れていました。直線が長い東京コースもこの馬の脚質には合っていたのでしょう」

 このエプソムC(G3)には同じB5厩舎の育成馬である、マジックサンズも出走していた。

 「できれば、育成馬で上位独占してくれないかなと期待をしていました。2頭共に同じ位置取りでレースをしていたので、一緒に上がってきてくれとも思っていました」

 トロヴァトーレもマジックサンズも、馬主は同じサンデーレーシングであり、同じ勝負服の2頭は向こう正面で並走の形となると、併せ馬をするかのように、最後の直線へと向かっていく。

 外にトロヴァトーレ、内にマジックサンズの並びとなったが、手応えで勝るトロヴァトーレが馬群の外から抜け出しを図る。マジックサンズもその後に食らいついていくも、2頭の前には桜花賞(G1)以来の優勝を目指す、ステレンボッシュの姿があった。

 「斤量差もあっただけに捉えきれないのではとも思いました。それでも差し切ってくれたのは、心身ともに強くなった証と言えるでしょう」

 マジックサンズは後方から追い込んできたレガーロデルシエロに、ゴール前で交わされたものの、それでも4着に入着。札幌2歳S(G3)を優勝、NHKマイルC(G1)でも2着となった、実力馬の復活を予感させるレースともなった。

 「マジックサンズは一瞬、馬券圏内に入るのではとも思いましたが、人気以上の走りを見せてくれただけに、次走が楽しみです」

 次走という意味では、重賞を連勝して安田記念(G1)へと臨むトロヴァトーレには、G1初制覇の期待もかかる。

 「昨年は思うような結果を残せませんでしたが(17着)、今年は上り調子で臨めるだけでなく、得意とする東京競馬場でのレースともなっただけに、最高の結果を期待しています」

 そして、B6厩舎の育成馬では、京王杯スプリングC(G2)の勝ち馬であるワールズエンドも安田記念(G1)に出走。前走は東京芝1,400mで逃げ切りを決めているだけに、1ハロン伸びた舞台でその再現も期待される。

 「今年に入ってから育成馬がコンスタントに重賞で活躍を見せており、厩舎スタッフの士気も高まっています。それだけに安田記念(G1)ではトロヴァトーレ、ワールズエンドのどちらかにG1制覇を果たしてもらいたいです」

 エプソムC(G3)では育成馬のワンツーフィニッシュとはならなかったが、それが叶えられるのは安田記念(G1)となるのかもしれない。