2026年05月03日 天皇賞(春) G1
優勝馬:クロワデュノール
プロフィール
- 生年月日
- 2022年03月21日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/青鹿毛
- 戦績
- 国内:8戦6勝
- 総収得賞金
- 1,213,870,000円
- 父
- キタサンブラック
- 母 (母父)
- ライジングクロス(GB) by Cape Cross(IRE)
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 斉藤 崇史
- 騎手
- 北村 友一
その差、僅か2cm。スタートから芝3,200mを走った競走馬の勝敗が、その僅かな着差で決まるのが競馬でもあるが、その2 cmにクロワデュノールの強さが証明されているような気がしてくる。
「2着馬(ヴェルテンベルク)の方が勢いがあると思いましたし、テレビ画面に映し出された角度もありますが、ゴールの瞬間は交わされたと思いました」と話すのは、ノーザンファーム空港の佐々木淳史厩舎長。ただ、長い写真判定の結果、1着馬として表示されたのは、クロワデュノールの馬番である「7」の数字だった。レースは他の人気馬を従えて、クロワデュノールが前を行く形となった。
「パドックから見てきましたが、状態は大阪杯(G1)よりも一段上がっていた印象があり、それだけに未知な条件である芝3,200mでどんなレースをするかだけだと思っていました」
レース前に佐々木淳史厩舎長が気にしていたのが、1週目の下り坂だった。
「斉藤崇史先生も会見でそこがポイントになると話していましたし、一方、北村騎手はレース後にも「少し力んでしまった」とコメントしていました。実際にレースを見ても、そこでハミを噛んでいるような印象がありました」
ただ、クロワデュノールと北村騎手は、そのリカバリーを図っていっただけでなく、2週目の3コーナー過ぎでは早々とポジションを上げていき、最後の直線では先頭に躍り出る。
「ちょっと仕掛けが早いのではとも思いましたが、今まで陣営がそういった競馬を教え込んできた上に、直線を向いた時の脚色も良かったので、ここまま押し切れるとも思いました」
人気を背負っていた有力馬たちは、その仕掛けについてこれない。ただ、道中は最後方から直線一気にかけていたヴェルテンベルクが、一気に末脚を伸ばしてくる。それでも2cm差だけ凌ぎ切ったのは、クロワデュノールが1番人気に応えるべく、まさに王道のレースを貫いた姿に、競馬の神様がほほ笑んだのかもしれない。
「3,200mの距離を走って最後はあの着差だけに、運も味方してくれたのだと思います。そしてジョッキーも含めた、陣営のこのレースにかける執念と、馬の強さがあの着差になってくれたのではないのでしょうか」
この勝利でクロワデュノールはG1を4勝目。そして、佐々木淳史厩舎長が管理してきた、R5厩舎の育成馬はフェブラリーS(G1)(コスタノヴァ)、大阪杯(G1)、天皇賞(春)(G1)(クロワデュノール)と今年のG1で3勝をあげている。
「昨年(フェブラリーS(G1)…コスタノヴァ、天皇賞(春)(G1)…へデントール、日本ダービー(G1)…クロワデュノール、菊花賞(G1)…エネルジコ、朝日杯フューチュリティS(G1)…カヴァレリッツォ)ができすぎだと思っていましたが、共に育成馬を送りだしてきたスタッフにとっても励みになる勝利となりました」
父のキタサンブラックもまた、4歳時の天皇賞(春)(G1)では僅か4cmの差で勝利をあげている。その時と同じ年齢も含め、現役時の父をなぞらえる様なレースとなったクロワデュノールであるが、その後の更なる活躍で国民的なスターホースとなった父と同様に、クロワデュノールもまた、スターホースとしての道を歩んでいくのだろう。
















