2026年04月18日 アンタレスS G3
優勝馬:ムルソー
プロフィール
- 生年月日
- 2021年03月05日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:11戦7勝
- 総収得賞金
- 147,718,000円
- 父
- レイデオロ
- 母 (母父)
- ラユロット by エンパイアメーカー(USA)
- 馬主
- 長谷川 祐司
- 生産者
- 辻 牧場 (浦河)
- 調教師
- 池江 泰寿
- 騎手
- 坂井 瑠星
1996年に創設された4歳以上によるダート中距離重賞「第31回アンタレスS(G3)」は4月18日、阪神競馬場ダート1,800mコースで行われた。
過去、ミッキーファイトやテーオーケインズなどがこのレースをきっかけに大きく羽ばたいた出世レースらしく、人気は割れた。16頭立てで単勝オッズ10倍以下が6頭。1番人気は4倍台でダート界の新星ムルソーと、前年のマーチS(G3)優勝馬でフェブラリーS(G1)4着の実績を持つブライアンセンスが分け合う中、1~2コーナーの中間地点で先頭に立った坂井瑠星騎手騎乗の1番人気ムルソーがマイペースに持ち込み、最後はややモタれながらも危なげなく逃げ切った。
管理トレーナーの池江泰寿調教師のJRA重賞勝利は昨年の京都大賞典(G2)(優勝馬ディープモンスター)以来で通算99勝目。坂井瑠星騎手にとっては4日のチャーチルダウンズC(G3)(優勝馬アスクイキゴミ)に続く勝利で通算29勝目となった。
ムルソーの生まれ故郷は、1910年(明治43年)創業という浦河町の辻牧場だ。その歴史の中で1962年の菊花賞馬ヒロキミや1966年の皐月賞馬ニホンピローエース、1971年の菊花賞馬ニホンピロムーテー、1977年の桜花賞馬インターグロリアなどを送り出し、近年では2021年のエリザベス女王杯(G1)を勝ったアカイイトを送り出している。
辻牧場の辻助代表はレース当日、阪神競馬場で愛馬優勝の瞬間に立ち会ったそうだ。「前走の仁川Sで連勝はストップしてしまいましたが、内容が良かったので重賞のメンバーでも十分によい競馬をしてくれると思いましたし、パドックの雰囲気も良かったと思います。厩舎の方々が、ここを目標にしっかりと馬を仕上げてくれました。感謝です。ただ、1番人気にはちょっとびっくりでしたが、坂井瑠星騎手が上手にリードしてくれたと思います」とほっとしたような表情でレース当日を振り返ってくれた。
オールドファンには懐かしい「ホクト一族」。スピードと瞬発力を武器とするファミリーだが、曾祖母レッダンゴールド、祖母ユメノオーラは馬格に恵まれないところもあった。「母ラユロットは当牧場の生産ではないので、生まれたばかりの頃のことはよくわからないのですがエンパイアメーカーの血は繁殖牝馬として魅力がありました。この馬の出来が良かったので、次の年も、その次の年もレイデオロを配合していますが、残念ながら2022年の秋に亡くなってしまいました」とポツリ。
その牧場時代は「今でこそ500kgを超えるような馬体に成長しましたが、少し線の細いところがあった馬です。だから、当時は芝向きなのかなって、そう思っていました。ただ、起伏のある放牧地でもぶれずに走っていましたし、歩く姿や人間が曳くときの様子から体幹のしっかりした馬だなと評価していました」と振り返り「激しい気性でも有名な母系でしたから、生まれる前では気性面を心配していましたが、とても扱い易い馬でした。そして当歳から1歳、そして2歳、3歳と年齢を重ねるごとに、どんどん馬が変わってきました。今回、重賞を勝たせていただきましたが、まだ成長できる馬だと思っています」と評価し「生産者としては、とにかくこれからも無事に競馬を使って欲しいと願うだけです。まだまだ先のある馬だと思っていますので、焦ることなく一歩ずつ、課題をクリアしていって欲しいと思っています」とエールを送った。
















