2026年04月05日 大阪杯 G1
優勝馬:クロワデュノール
プロフィール
- 生年月日
- 2022年03月21日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/青鹿毛
- 戦績
- 国内:7戦5勝
- 総収得賞金
- 910,678,000円
- 父
- キタサンブラック
- 母 (母父)
- ライジングクロス(GB) by Cape Cross(IRE)
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 斉藤 崇史
- 騎手
- 北村 友一
昨年、育成馬がG1レースで5勝(フェブラリーS(G1)…コスタノヴァ、天皇賞(春)(G1)…へデントール、日本ダービー(G1)…クロワデュノール、菊花賞(G1)…エネルジコ、朝日杯フューチュリティS(G1)…カヴァレリッツォ)をあげただけでなく、今年もコスタノヴァがフェブラリーS(G1)を勝利した、ノーザンファーム空港のB5厩舎。
佐々木淳史厩舎長はB5厩舎の前に管理していたC3厩舎や、R厩舎の頃からも、毎年のようにG1馬を送りだしてきたが、不思議とその勝利に立ち会ってはこなかった。
「その間には幾度も見に行かせてもらう機会はありましたが、不思議と自分が応援に行くと勝てないレースが続いていて、験を担ぐために、最近は応援に行かなくなっていました」(佐々木淳史厩舎長)
佐々木淳史厩舎長がG1に出走した育成馬を応援するために競馬場へと出向いて、実際に勝ったのは2008年の菊花賞(Jpn1) (オウケンブルースリ)まで遡る。それから16年、今年の大阪杯(G1)でクロワデュノールの応援に行こうと思ったのは、中間を手掛けてきたノーザンファームしがらきの厩舎長からの、「これまでの調整の中でも、最高の状態に仕上がっています」との言葉だった。
「その厩舎長からは頻繁に連絡をもらっていたのですが、有馬記念(G1)の出走を見送って、早い段階から大阪杯(G1)に向けて仕上げてきたことで、思ったとおりの調整が送れたそうです。そこに馬体の成長も加味されたことで、何の心配も無くレースに臨めますとも、その厩舎長は伝えてくれました」
佐々木淳史厩舎長は、斉藤崇史厩舎に戻ってからの追い切りも動画で見たというが、その時の動きを見た時に、しがらきの厩舎長の言葉は真実だったと確信する。
「最終追い切りの走りも申し分ありませんでした。枠順は外にはなりましたが、斉藤崇史先生も枠順発表の後に話していたように、スタートが悪くないので、いい位置が取れる馬でもあり、前に行く馬を見ながら、いい位置でレースが進められるのではと思っていました」
佐々木淳史厩舎長が競馬場のパドックでクロワデュノールを見るのは、昨年の凱旋門賞(G1)以来となる。前走のジャパンC(G1)よりもプラス10kgでの出走となったもの、馬体からは充実感がみなぎっており、改めて完調でレースに臨めているのがうかがえた。
大観衆が見つめる中、ゲートが開くと、まずレースの主導権を握っていったのは、昨年の宝塚記念(G1)で鮮やかな逃げ切りを決めたメイショウタバルだった。中団からレースを進めていくクロワデュノールは、3コーナー過ぎから進出を開始。だが、メイショウタバルと鞍上の武豊騎手はその仕掛けを分かっていたかのように、最後の直線では後続との差を引き離しにかかる。
「3コーナーでの動き出しだけでなく、4コーナーに入るまでに一度我慢をさせたところが、最後の伸びにつながったと思います」と勝因を語る佐々木淳史厩舎長。昨年の皐月賞(G1)でも同じような位置取りから加速していったクロワデュノールであったが、この時はその後ろで脚を溜めていたミュージアムマイルに差される形で2着に敗れている。
この大阪杯(G1)でもミュージアムマイルといった決め手勝負にかける馬もいたが、メイショウタバルと武豊騎手の作り出した、絶妙のペース配分にはまったかのように末脚に伸びが見られない。クロワデュノールもまた、なかなかその差を詰められずにいたが、ゴール直前で先ほどの我慢が効いたのか、一気にメイショウタバルを交わし去っていく。
「コーナーまではまだだ、まだだと言っておきながら、直線に入ってからは行け、行けと叫んでいました。ゴール前の坂を登り切るまではどうかなと思いましたが、そこからの伸びは凄かったです」
結果はメイショウタバルに4分の3馬身半差を付けての快勝。勝ち時計の1分57秒6も、過去10年では3番目に速い決着となった。
レース後、口取りに参加した佐々木淳史厩舎長は、18年ぶりとなる芝コースからの競馬場スタンドを見て、感慨深くなっていた。
「改めて、ここに連れて来てくれたクロワデュノールに感謝をしました。そして、斉藤崇史先生や厩舎の皆さん、ノーザンファームしがらきの担当厩舎長やスタッフ、そして牧場のスタッフたちと、クロワデュノールに関わってきた関係者たちが、この景色を見せてくれたのだと思いました。感謝しかありませんし、素晴らしい一日ともなりました」
レース後、陣営は天皇賞(春)(G1)への出走を表明。過去10年で大阪杯(G1)を勝利して、天皇賞(春)(G1)も優勝した馬には、クロワデュノールの父であるキタサンブラックがいる。
「追い出してからふらつくところや、ステッキと逆方向に走ってしまうあたりは、まだ課題として残っていますが、それが解消されたのならば、まだいい走りができると思っています。大阪杯(G1)は過去最高の状態で臨んだのは間違いありませんが、プラス10kgの馬体重にも現れていたように、この後の天皇賞(春)(G1)を見込んでの仕上げであり、その天皇賞(春)(G1)は更にいい状態でレースに臨めると思っています」
クロワデュノールにとって、芝3,000m以上のレースは未経験であるが、佐々木淳史厩舎長は育成時の印象として、「三冠クラシックでは、菊花賞(G1)が最もチャンスがあると思ってきましたし、折り合い面も付く上に、血統面からも心配はしていません。そのためにもまずは無事に出走してもらいたいです」と自信を深める。ちなみに天皇賞(春)(G1)は別の厩舎スタッフが応援に行くとのこと。もはや験を担ぐ、担がないに関係なく、絶対的な強さを誇る今のクロワデュノールならば、レース当日に佐々木淳史厩舎長がどの場所にいようとも、最高のパフォーマンスを見せてくれるはずだ。
















