重賞ウィナーレポート

2026年03月22日 阪神大賞典 G2

2026年03月22日 阪神競馬場 曇 良 芝 3000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アドマイヤテラ

プロフィール

生年月日
2021年02月07日 05歳
性別/毛色
牡/芦毛
戦績
国内:13戦6勝
総収得賞金
262,803,000円
馬主
近藤 旬子
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
友道 康夫
騎手
武 豊

 今年に入ってから次々と重賞馬を送り出し、総合サイアーランキングの順位を上げているのがレイデオロである。

 産駒は古馬となってからの活躍が目立っているが、それを証明するかのように、昨年、今年と重賞を勝っているのが、トロヴァトーレ(2025年ダービー卿ChT(G3)、2026年東京新聞杯(G3))と、昨年の目黒記念(G2)に続き、今年の阪神大賞典(G2)を制したアドマイヤテラの2頭となる。

 実はこの2頭は同じノーザンファーム空港の育成馬であり、しかも騎乗育成が行われた厩舎も同じB6厩舎だった。

 「トロヴァトーレは自分からハミを取っていくような前向きさが感じられた一方で、アドマイヤテラはのんびりとしていたというのか、調教でも物見をしていたような気持ちの余裕が感じられました」と話すのは、重賞を制したレイデオロ産駒2頭を手掛けてきた、高見優也厩舎長。まだ産駒の適性が掴めていない初年度産駒から、その性格や成長に合わせた管理を行ってきたことが、古馬となってからの活躍にも生かされているのだろう。

 昨年は目黒記念(G2)を制して、飛躍の年になるかと思いきや、秋初戦となる京都大賞典(G2)では直線で伸びを欠き4着に敗れると、ジャパンC(G1)ではスタート直後に躓いて、鞍上の川田将雅騎手が落馬。カラ馬となって走り続けると、カランダガンのレースレコード(2分20秒3)よりも速いタイムで、東京芝2,400mを先頭で駆け抜けていった。

 「ジャパンC(G1)は不運なレースとなりましたが、距離はあっていいタイプだとずっと思ってきたので、あのメンバーを相手に、どれほどの競馬が出来たのかを見てみたかったですね。3,000m以上の距離は菊花賞(G1)以来となりましたが、距離の不安は無かったですし、目黒記念(G2)でもコンビを組んだ、武豊騎手がどんなレースをしてくれるのかにも注目していました」

 最初の1,000m通過が62秒5と落ち着いた流れになったにも関わらず、次の1,000m通過が61秒3、そこからゴールまでの1,000mが58秒3という、レース後半に向けて、どんどんペースが速くなる展開となった。

 前半と後半で全く違った流れとなったレースで、道中は5,6番手を追走していったアドマイヤテラは、12秒のラップを刻んでいった、レース後半の速い流れの中で進出を開始。最後の直線ではアクアヴァーナルが一旦先頭に躍り出るも、その後ろにいたアドマイヤテラは力強く交わしていき、3馬身差を付けての快勝。勝ち時計の3分02秒0は阪神芝3,000mのコースレコードともなった。

 「前半はスローの展開で折り合いを付けて、後半は武豊騎手の指示に従っていきながら前の馬を捉えて、レコードを出したわけですから、相当の能力があるのでしょう。天皇賞春(G1)は過去に育成馬が活躍しているだけに、ここでも勝ち負けのレースを期待しています」

 高見優也厩舎長が育成を手掛けた天皇賞(春)(G1)の勝馬には、2013年、2014年の勝馬であるフェノーメノ、2019年、2020年の勝馬であるフィエールマンの名前がある。その他にも天皇賞(春)(G1)では育成馬が好走を見せており、験のいいレースとも言えよう。

 京都競馬場芝3,200mで行われる天皇賞(春)(G1)であるが、スピード勝負になればアドマイヤテラにはもってこいのレースとなるだけでなく、キタサンブラックが2017年の同レースで記録した、3分12秒5のコースレコードすらも更新してしまうのかもしれない。