2026年02月21日 ダイヤモンドS G3
優勝馬:スティンガーグラス
プロフィール
- 生年月日
- 2021年03月12日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:11戦6勝
- 総収得賞金
- 152,422,000円
- 父
- キズナ
- 母 (母父)
- ライフフォーセール(ARG) by Not for Sale(ARG)
- 馬主
- エムズレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 友道 康夫
- 騎手
- C.ルメール
キズナは2024年、2025年と2年連続で総合リーディングサイアーランキング首位となった。G1馬となった産駒は芝、ダートを問わない活躍を見せているだけでなく、初重賞制覇が2歳のスプリント重賞(函館2歳S(G3))となったように、芝の短距離戦や2歳戦からも活躍馬を次々と送り出している。
その一方で芝のロングディスタンスでは、他の種牡馬の台頭を許していた感もあったが、スティンガーグラスがダイヤモンドS(G3)を優勝して、産駒としては初となる芝3,000m以上の平地重賞制覇を果たした。
「キズナ産駒というだけでなく、この牝系は短距離での活躍馬が多く、何よりも騎乗した印象からしても、東京の芝1,400mぐらいでデビューを迎えるのではないかと思っていました」とノーザンファーム空港の木村純一厩舎長も、いい意味で予想を覆されたこともあるのか苦笑いを浮かべる。木村純一厩舎長の話すように、半姉となるのは阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)の勝馬となったダノンファンタジーであり、母のライフフォーセールも、重賞6勝のうち4勝がマイル以下のレースとなっていた。
「育成時はフレームの大きさの割には、薄手の馬体をしていました。馬体の良化を図るべく、時間を掛けながら乗り込みを続けてきました」
馬体が良化してくるにつれて、エンジンの回転が上がっていくような走りもまた、短距離向きの切れに感じられた。デビューは3歳1月のメイクデビュー中山となったが、芝2,000mの距離を使うと知った時には驚かされたという。
「自分の見立てとは違っていたのかと思いました。ただ、レースでは距離適性など感じさせないような、優等生感に溢れた内容であり、改めて陣営の見立てが正しかったと思わされました」
この頃から能力を高く評価されていたスティンガーグラスは、3歳の春にスプリングS(G2)、そして秋にはセントライト記念(G2)と共にクラシックのトライアルレースに出走。権利を掴むことはできなかったが、自己クラスのレースでは安定したレースを続けていき、4歳3月の湾岸Sに勝利してオープン入りを果たす。
三度の重賞挑戦となった目黒記念(G2)は2番人気を集めるも11着に敗退。だが、札幌日経賞を勝利すると、1番人気に支持されたAR共和国杯(G2)では2着入着を果たす。
「重賞に挑戦してはいましたが、やはり成長的には奥手だったということなのでしょう。レースを使っていく中で馬体も増えていっただけでなく、従来持ち合わせていたスピード能力の高さに、心身の成長が伴ってきたからこそ、距離適性の広がりも出てきたのだと思います」
それでも芝3,400mの距離は、木村純一厩舎長の目からしても未知数に見えた。スタートのタイミングこそ合わなかったものの、その後は折り合いをつけながら、後方待機策を取っていく。C.ルメール騎手の仕掛けに応じるようにポジションを上げていき、最後の直線に入る前で先頭に躍り出ると、そのままゴールまで押し切って見せた。
「スタミナを持ち合わせた、ステイヤーのようなレース内容に驚かされたというよりも、直線では強いなあと笑顔になっていました。このレースの馬体重こそ、前走よりもプラス10kgとなっていましたが、パドックでの姿を見ても全く太く見えなかったように、まさに充実期を迎えているのでしょう」
次走は天皇賞(春)(G1)が予定されているが、このレースを勝ったキズナ産駒はまだいない。
「この馬に関わってきた、全てのホースマンが時間をかけながら、馬を良化させてきたことが、ここに来て花を開かせてると思います。天皇賞(春)(G1)も未知のレースとはなりますが、今のスティンガーグラスなら、いいレースをしてくれると思います」と木村純一厩舎長は自信を深める。ダイヤモンドS(G3)の勝馬は、2024年のテーオーロイヤル、そして2025年のへデントールと2年連続で天皇賞(春)(G1)を勝利しているだけに、データ的にも最有力候補に躍り出たと言えそうだ。
















