2026年01月24日 小倉牝馬S G3
優勝馬:ジョスラン
プロフィール
- 生年月日
- 2022年03月25日 04歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:6戦3勝
- 総収得賞金
- 101,164,000円
- 馬主
- 吉田 和美
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 鹿戸 雄一
- 騎手
- C.ルメール
昨年は育成馬のダブルハートボンドが、みやこS(G3)での初重賞制覇に続き、チャンピオンズC(G1)で初G1制覇も成し遂げた、ノーザンファーム空港のD2厩舎。その取材の際に菅原洸厩舎長からは、「次はこの馬で重賞を勝ちたいです」との話が聞かれていたのが、小倉牝馬S(G3)を優勝したジョスランだった。
ここまで6戦3勝で初めての重賞挑戦となる3歳時にはフラワーC(G3)で4着、紫苑S(G2)で2着に入着して出走権を掴んだ秋華賞(G1)でも、4着となった実力馬。全兄は皐月賞(G1)、天皇賞(秋)(G1)、有馬記念(G1)を優勝したエフフォーリアであり、まさに良血開花とも言えるが、ここまでの競走生活は決して平たんではなかった。
「イヤリングで管理されていた頃に右脚の後膝にボーンシストが見つかり、育成厩舎に来たのが2歳を迎えてからとなります」
ジョスランが本格的な騎乗調教を始めたのは、その年の4月からとなる。同世代の育成馬たちは、坂路をハロン15のペースで軽々と駆け上がっていただけでなく、既に本州に移動していた馬もいた。
「乗り出した頃は体質的な弱さもあっただけでなく、胴も長くて、全体的に緩い馬との印象がありました。ただ、乗り込んでも患部の影響はそれほどなく、思いの他に順調に調教を進められました。また、体力面の不安も無かっただけに、乗っていない間にも馬はしっかりと成長してくれていたのだと思いました」
そして、ジョスランが血統馬らしい動きを見せるようになったのは、速めの調教を行った時だった。
「速めの調教をクリアしていく中で動きが更に良くなっていきました。やはり血統馬だなあと思っただけでなく、この動きならば初戦から勝ち負けのレースもできるのではと思いました」
2歳の4月に調教を始めた馬は、その約8か月後となる12月のメイクデビュー中山に出走。向こう正面から先頭に立つと、直線では後続との差を広げて勝利をあげる。
「レースでは幼さをのぞかせていましたが、それでも能力の高さを証明したレースとなりました。その後は鹿戸先生や厩舎の皆さん、そしてノーザンファーム天栄のスタッフが、馬をケアしながら調整をさせてくれたのもありますが、紫苑S(G2)で権利を掴んで、秋華賞(G1)への出走が叶ったのは驚きでした」
そして、重賞初制覇をかけて臨んだ今年の小倉牝馬S(G3)。C.ルメール騎手を鞍上に1番人気の支持を集めたジョスランは、外枠からの発走もあり、終始、外を回らされるレースとなるも、残り1ハロンで馬場の真ん中から加速を開始。ゴール前では後方からボンドガールが追い込んでくるも、アタマ差振り切ってみせた。
「開幕週の大外からの競馬ということで、難しいレースになるのではと思っていましたが、さすがC.ルメール騎手でしたね。デビューまでは決して順調では無かったものの、人が馬の未来をあきらめてはいけないと改めて思いましたし、ジョスランを通して自分たちも勉強をさせてもらいました」
菅原洸厩舎長やスタッフたちが、管理馬の未来をあきらめなかったのは、脚元に不安を抱えたことでデビューが遅くなった、ダブルハートボンドも一緒だった。そのダブルハートボンドがG1馬となった今、ジョスランもまた、その活躍に続いてほしい。
















