重賞ウィナーレポート

2026年01月18日 京成杯 G3

2026年01月18日 中山競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:グリーンエナジー

プロフィール

生年月日
2023年01月29日 03歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:3戦2勝
総収得賞金
49,039,000円
スワーヴリチャード
母 (母父)
シンバルⅡ(IRE)  by  Singspiel(IRE)
馬主
鈴江 崇文
生産者
辻 牧場 (浦河)
調教師
上原 佑紀
騎手
戸崎 圭太

 皐月賞(G1)と同じ舞台で行われる「第66回京成杯(G3)」は、後方インコースで折り合いに専念していた戸崎圭太騎手騎乗の2番人気グリーンエナジーが最後の直線で外目に進路を確保すると、目の覚めるような瞬発力を発揮。先行した馬たちが2着、3着に粘り込むなか、出走メンバー最速の上がりタイムで先頭ゴールインを果たした。手綱を取った戸崎圭太騎手のJRA重賞勝利は2025年ステイヤーズS (G2)(優勝馬ホーエリート)以来の勝利で通算87勝目。管理した上原佑紀調教師にとっては2025年の福島記念(G3)(優勝馬ニシノティアモ)以来の勝利で通算3つ目のJRA重賞勝利となった。

 グリーンエナジーの生まれ故郷は浦河町の辻牧場。明治43年創業という日本でも有数の歴史を持つ牧場で、第二次世界大戦前からサラブレッドの生産を手掛け、その歴史の中で2頭の皐月賞馬(1958年タイセイホープ、1966年ニホンピロエース)と3頭の菊花賞馬(1950年ハイレコード、1962年ヒロキミ、1971年ニホンピロムーテー)ほか、インターグロリア(1977年桜花賞、エリザベス女王杯)アカイイト(2021年エリザベス女王杯(G1))などを送り出している牧場で、現在は浦河町東幌別の本場ほか、複数の分場などで今年は75頭前後が生産予定だという。今回は、2024年の中山金杯(G3)(優勝馬リカンカブール)以来のJRA重賞勝利となった。

 同牧場の辻助代表取締役は「今回、格上げ初戦で人気になっていましたが、昨年秋に東京競馬場で勝った時の内容がすごく良かったので、初めて経験する右回りの競馬場でどんな競馬をしてくれるか楽しみにしていました」と言い「前回が2番手からの競馬でしたので、今回の位置取りには少し驚かされましたが、デビュー戦からコンビを組んでいる戸崎圭太騎手が馬の持ち味を十分に理解し、それを生かした騎乗だったと思います。楽しみが広がる1戦になりました」と、声を弾ませた。

 牧場時代の印象を訪ねると「スワーヴリチャードの3世代目産駒で、母シンバルⅡが当牧場で産んだ6頭目の産駒です。シンバルⅡは、途中、不受胎の年もありましたが、3頭連続で牝馬を生んでいたので、まずは、久しぶりに牡馬を生んでくれたなぁという事。それから、顔には大きな流星があって、前足2本に長いソックスを履いていたので、その派手なルックスが強く印象に残っています」と苦笑い。しかし、母シンバルⅡが18歳の時に産んだ牡馬(グリーンエナジー)は、馬っぷりと馬体のバランスが良く、期待が膨らむ馬だったと言い、それは本格的に放牧を始めた頃には確信めいたものに変わったと言う。「当牧場に来る前の事はよくわかりませんが、シンバルⅡの仔は、みんな放牧地で柔らかい動きをするのです。ダイム(牝、父オルフェーヴル)も、ハンマ(牝、父マクフィ)も、レフィナード(牝、父スワーヴリチャード)もみんなそうでした。ダイムは2勝クラスを勝ち上がってくれましたが、ほかの2頭がJRAでは勝ち上がれず悔しい思いをしていたので、今回の結果には、正直ほっとしています」と安どの表情を浮かべた。

 その後、陣営から皐月賞(G1)への直行スケジュールが発表されたのを聞いて「生産者の立場でいえるのは、ケガや病気をすることなく、無事にレースを迎えてほしいということ。それだけです」とインタビューを締めくくってくれた。