2026年01月18日 日経新春杯 G2
優勝馬:ゲルチュタール
プロフィール
- 生年月日
- 2022年02月15日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:9戦5勝
- 総収得賞金
- 159,384,000円
- 母 (母父)
- キラービューティ by ゼンノロブロイ
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 杉山 晴紀
- 騎手
- 坂井 瑠星
4度目の重賞挑戦となる日経新春杯(G2)で、待望の重賞初制覇を果たしたゲルチュタール。その中には日本ダービー(G1)出走まであと一歩に迫った青葉賞(G2)、勝馬から0秒4差となった菊花賞(G1)と、惜しいレースが続いていた。
「ようやく重賞を勝てたとの思いがあります。春のクラシックにも出られる馬と思ってきただけに、青葉賞(G2)で2着馬にハナ差及ばなかった時は悔しかったですね」と話すのは育成を手掛けてきたノーザンファーム早来の石井宇宙厩舎長。育成時のゲルチュタールは石井宇宙厩舎長にクラシックを意識させるほどの能力の高さを感じさせていた。
「牝系の印象だけでなく、ブリックスアンドモルタル産駒ということで、大人しくはないだろうなと思っていました。乗り慣らしで馬房で跨った時からカッとしていたのですが、今から振り返るとそれがピークでした。厩舎の外に出てもダグでチャカチャカするぐらいで、乗っていても騎乗者を困らすことは無かったです」
ブリックスアンドモルタルは産駒成績だけでなく、これまで石井宇宙厩舎長が手掛けてきた産駒も、マイルから中距離での活躍が目立っていた。
「緩さも残っていただけでなく、体型的にもマイルから2,000mぐらいがあっているのではと思っていました。ただ、坂路調教ではひっかかるところがまるでなく、ひょっとしたら距離は持つのではと思うようになりました」
その後も乗り込みを続けていき、体力もついた6月上旬にノーザンファームしがらきへと移動。デビュー戦は芝2,000mのメイクデビュー中京となったが、そこで勝利を挙げると、2戦目の葉牡丹賞、3戦目の京成杯(G3)と、続けても芝2,000mのレースを使われていく。
「京成杯(G3)の後、牧場に来られた杉山晴紀先生と話す機会があったのですが、あれだけ負けてしまった理由は、レースを途中でやめてしまったとのことでした。レースだけでなく、調教でもそれほどテンションが上がることなく、距離はまだ伸ばしたほうがいいとも話してくれていました。順調に勝ち上がっていけたのならば、クラシック戦線での活躍も見込めるのではと思うようになりました」
ゆきやなぎ賞では、初めての芝2,400mの距離も難なくこなして2勝目をあげる。青葉賞(G2)の後は古馬を相手にした芝2,400mの三田特別、芝2,200mの日本海Sと連勝。菊花賞(G1)は4着に敗れたと言えども、春のクラシック戦線で活躍した馬たちと双璧のレースを見せており、この世代の3歳馬の中でも、トップクラスの能力を持っているのは明らかだった。
1番人気で出走となった日経新春杯(G2)。重賞で活躍している古馬を相手に、56kgのハンデを背負ってのレースとなった。
「この斤量ならば力を出し切れると思いました。鞍上の坂井瑠星騎手もいい感じでスタートを出してくれたので、いい位置でレースができると思いましたが、そのまま逃げちゃうのでは?とも一瞬、考えました」
1コーナーを前にして、内から同じように先手を主張したファミリータイムがハナを主張していくと、ゲルチュタールはその4馬身後ろからレースを進めていく。1,000m通過は61秒4と落ち着いたレースとなったが、ゲルチュタールは3コーナー過ぎからファミリータイムを捕まえに行き、ゴール前では叩き合いに持ち込んでいく。
「そのまま捲り切るのはないかと思っていましたが、最後はマッチレースになりましたね。レースはスマホで見ていたのですが、その画面ではどちらが前に出たか分からなかったです」
結果、クビ差だけ先に抜け出していたのはゲルチュタールだった。昨年の秋の重賞だけでなく、今年に入ってからも著しい活躍を見せている4歳世代から、また重賞馬の誕生となったが、ゲルチュタールは更なる成長も兼ね備えている。
「本当に良くなるのは古馬になってからだと思っていました。長くいい脚を使えるだけでなく、今回のように前でレースができるのは強みだと思います」
父のブリックスアンドは5歳時にG1 5勝を含めて、6戦6勝のパーフェクトな活躍を見せる。その中には芝12ハロンのBCターフ(G1)も含まれている。ゲルチュタールはまだ4歳。これから更に強くなって、現役時の父を彷彿とさせるような競走成績を残す可能性は十分にある。
















