2026年01月11日 フェアリーS G3
優勝馬:ブラックチャリス
プロフィール
- 生年月日
- 2023年04月18日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:4戦2勝
- 総収得賞金
- 62,593,000円
- 馬主
- フィールドレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 武 幸四郎
- 騎手
- 津村 明秀
毎年のようにクラシックでの活躍馬を送り出し、今やサイアーランキングもうなぎ上りとなっているのがキタサンブラックである。
産駒は芝の中距離重賞での活躍が目立つが、その中でも日本ダービー(G1)に至っては、初年度産駒から4頭が出走して、2025年にはクロワデュノールが優勝。2022年にはイクイノックス、2023年にはソールオリエンスが2着となるなど、日本ダービー(G1)に最も近い種牡馬との印象を年々強くしている。
その一方でこれまで産駒の出走数が少なかったダートでも、ウィルソンテソーロが2024年のJBCクラシック(Jpn1)と、2025年のマイルChS南部杯(Jpn1)を優勝。障害でもエコロデュエルが2025年の中山グランドジャンプ(JG1)と中山大障害(JG1)を勝利しているだけでなく、2024年の函館2歳S(G3)では芝のスプリント重賞かつ、2歳重賞を始めてサトノカルナバルが優勝した。
世代を重ねるにつれて、種牡馬としてオールマイティな存在となりつつあるキタサンブラックであるが、ブラックチャリスもまた、デビュー戦となったメイクデビュー函館(芝1,200m)をレースレコードで制しただけでなく、続く函館2歳S(G3)でも勝馬とは0秒3差の2着となった。
「イヤリングから来た頃からバランスが良くて、素質の高さも感じさせていましたが、成長はゆっくりとした印象がありました」と話すのは管理を行ってきたノーザンファーム空港の佐藤信乃介厩舎長。入厩時期も成長に合わせながら進めていく中、管理を行う武幸四郎調教師が牧場に来た際に、早めに厩舎に入れたいとのプランを伝えられる。
「その頃は順調には来ていましたが、それほど速い時計は出していませんでした。また、距離もマイル以降が合っていると思っていたので、新馬戦での勝ち方と函館2歳S(G3)でのレースには驚かされました」
函館2歳S(G3)のレース後、ブラックチャリスは佐藤信乃介厩舎長の管理するA1厩舎へと戻ってくるが、まだ幼さが残っている中で芝のスプリントで2度好走を続けたことに、佐藤信乃介厩舎長は驚きを感じていた。
「競走馬としてかなりの奥行きが残されている馬だと思いました。ファンタジーS(G3)は落鉄の影響もあって4着に敗れていますが、この馬の成長力からすると、2歳時の重賞でこれだけ走れていることが凄いと思っていました」
2歳重賞で活躍する馬は、時に早熟との評価をされがちである。それがフェアリーS(G3)での5番人気という評価となったのかもしれない。ただ、ブラックチャリスにとっては更に成長を遂げていく過程で迎えたレースであり、そして、芝1,600mという距離も佐藤信乃介厩舎長がデビュー前から適していると思えた条件であった。
「北海道から送り出した頃にもふっくらさせて送り出しましたが、今回もファンタジーS(G3)からプラス10kgでの出走となったように、武厩舎やノーザンファームしがらきで、馬体を成長させてくれたのだと思います」
デビュー戦からは30kg増で臨んだフェアリーS(G3)となったが、今年、中央競馬では最初の重賞競走となった中山金杯(G3)を、カラマティアノスで勝利した津村明秀騎手が、巧みな手綱捌きで最後の直線では先行勢に並びかける。ゴール前の急坂を登り切ると、まるで図ったかのように先に抜け出していたレオアジャイルを交わしただけでなく、後方から脚を伸ばしてきたビッグカレンルーフも振り切った。
「この時期に重賞を勝って、賞金を加算できたのは大きいと思います。この後の牝馬クラシック戦線での活躍も楽しみになりますし、まずは同じ距離の桜花賞(G1)でどんなレースをするのか楽しみです」
そう話した佐藤信乃介厩舎長は、「キタサンブラックは凄い種牡馬ですよね」と言葉を付け加える。牝馬でも数多くの重賞馬を送り出しているキタサンブラックであるが、その中にまだG1馬はいない。勿論、クラシックでの優勝馬も現れていないが、現時点でその快挙に最も近いのはブラックチャリスであるのは間違いなさそうだ。
















