重賞ウィナーレポート

2025年12月06日 鳴尾記念 G3

2025年12月06日 阪神競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:デビットバローズ

プロフィール

生年月日
2019年05月22日 06歳
性別/毛色
せん/鹿毛
戦績
国内:18戦6勝
総収得賞金
166,393,000円
ロードカナロア
母 (母父)
フレンチビキニ  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
猪熊 広次
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
上村 洋行
騎手
岩田 望来
  • 2025年は生産馬が重賞を沸かせた
    2025年は生産馬が重賞を沸かせた
  • 雪で覆われた放牧地
    雪で覆われた放牧地

 近年、目覚ましい活躍を見せている千葉サラブレッドセールの出身馬たち。コロナ禍となった2020年には楽天サラブレッドオークションでの入札。2021年にはJBIS特設サイトにおける、オンラインオークションでの開催となった。

 2021年のオンラインオークションでは、上場馬名プレミアステップの19(牡、父ディープインパクト)が、5億1,711万円(税込)で落札。後にドーブネとの馬名がつけられデビューすると、リステッドのポートアイランドS、キャピタルSを勝利するなど、18戦6勝の成績を残した。

 そのドーブネが上場された同じ年のオンラインオークションで、5,291万円(税込)で取引されたのが、上場馬名フレンチビキニの19(牡、父ロードカナロア)こと、後のデビッドバローズだった。

 「本馬はオンラインで開催された千葉サラブレッドセールの取引馬となります。遅生まれ(5月22日)を考慮して、落札後は猪熊広次オーナーのご理解もあり、ゆっくりめに作ってきました」と話すのは、社台ファームの東礼治郎場長。トレーニングセールの上場馬だけに、早い時期から時計を重ねる調教を重ねてきたデビットバローズであったが、ここでじっくりと鍛錬を積んだことが、古馬となってからの活躍に繋がっていったと言える。

 また、年齢とともにレース内容が安定してきたのは、2024年の夏に行った去勢の効果もあったのは間違いない。

 「若いうちから馬っけを見せており、上村厩舎の皆さんにご迷惑をおかけしていました。5歳夏の函館記念(G3)出走後に去勢をしたのですが、それを機に全てが好転しました」(東礼治郎場長)

 去勢後初めてのレースとなった洛陽Sで2着となると、続く大阪城Sでオープン初勝利をあげる。この頃には陣営からも重賞で勝ち負けになるとの言葉が聞かれるようになったデビットバローズは、エプソムC(G3)で9着、しらさぎS(G3)で5着に入着。3度目の正直とばかりに鳴尾記念(G3)へと出走する。

 好スタートを決めたデビットバローズは、激しい先行争いにつき合うことなく、4番手からレースを進めていく。1,000m通過は57秒1と速い流れになったものの、折り合いを欠くことなく最後の直線を迎えていく。

 脚を溜めていた後続馬が一気に殺到する中、鞍上のゴーサインに反応したデビットバローズは、残り1ハロンで先頭へと躍り出る。そのまま後続との差を広げていくと、2着のセンツブラッドに2馬身差を付けての快勝。6歳の秋にしてついに重賞ウィナーとなった。

 「阪神の芝1,800mはこの馬にとって最適の条件だったとはいえ、満点のレース内容で飾ってくれました。勝利の瞬間は牧場全体で大盛り上がりでした」

 近年の社台ファームはセン馬の活躍が目立っており、2025年でもロングラン(小倉大賞典(G3)、マイラーズC(G2))、ミステリーウェイ(AR共和国杯(G2))が重賞を勝利。また、6歳馬や7歳馬といったベテラン勢も重賞を沸かせている。

 セン馬は長く活躍する傾向にあるというが、7歳を迎えたデビットバローズもまた、更なる重賞タイトルだけでなく、G1戦線での活躍を期待したくなる。