2025年11月09日 AR共和国杯 G2
優勝馬:ミステリーウェイ
プロフィール
- 生年月日
- 2018年03月12日 07歳
- 性別/毛色
- せん/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:36戦6勝
- 総収得賞金
- 190,668,000円
- 父
- ジャスタウェイ
- 母 (母父)
- ジプシーハイウェイ(IRE) by High Chaparral(IRE)
- 馬主
- (有) 社台レースホース
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 小林 真也
- 騎手
- 松本 大輝
競馬界に現れた、久しぶりの「上がり馬」と言ってもいいだろう。
今年3月の御堂筋Sでオープン入りし、この夏はJRA北海道シリーズに参戦したミステリーウェイは、2度目のオープン出走となる丹頂Sで逃げ切り勝ちを決める。
初の重賞挑戦となるAR共和国杯(G2)ではあったが、ここでも松本大輝騎手に促される形で逃げの一手に出ると、道中は2着以下との差をみるみる引き離して、一人旅のようなレースに打って出る。
直線では後続に迫られるも、そこから二枚腰を使い、ゴール前では迫ってきたスティンガーグラスを振り切って優勝。鞍上の松本大輝騎手と共に、初の中央重賞制覇を果たした。
この勝利をとても喜んでいたのが、社台ファームの牡馬調教主任であり、この夏はミステリーウェイの調整を行ってきた石井猛さんだった。
「3月の御堂筋Sの後、暑くなる前から牧場で調整を行ってきました。札幌日経賞、そして丹頂Sともに10日前入厩での競馬となりましたが、丹頂Sではオープン馬を相手に強いレースを見せてくれたので、自分たちにとっても自信となる成果を得ることになりました」(石井猛調教主任)
デビュー時から芝の中長距離でレースを使われてきたミステリーウェイであるが、デビュー3戦目での初勝利がダート2,000mとなるなど、陣営も試行錯誤をくり返しながら適性を見定めていった。
このAR共和国杯(G2)で36戦目となるが、これまでに様々な騎手が騎乗してきただけでなく、様々なレーススタイルを試してきた。その中で現在の「逃げ」が定着していく。
「今回も強敵を相手にしながら、自身のレースに徹して勝ち切ってくれたのですから、本当に力をつけているのだと思います。丹頂Sから継続して騎乗してくれている松本大輝騎手が、この馬の実力を疑うことなく乗ってくれたことが何より嬉しかったですし、ゴール前で馬を追っている姿も心強かったです」
既に7歳となっていたミステリーウェイであるが、7歳馬、そして騙馬の勝利も史上初の快挙となる。「上がり馬」ではなく「奇跡の馬」といった活躍を見せていくミステリーウェイが次に臨むのは、グランプリレースの有馬記念(G1)。これが初のG1挑戦であり、競馬ファンのみならず、もはや国民的レースともなった感がある。
ここでもミステリーウェイは果敢に先手を奪っていきそうであるが、そのままゴールまで影も踏ませないような走りを見せた時、再び奇跡が起きるのかもしれない。
















