重賞ウィナーレポート

2025年09月15日 セントライト記念 G2

2025年09月15日 中山競馬場 曇 良 芝 2200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ミュージアムマイル

プロフィール

生年月日
2022年01月10日 03歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:8戦4勝
総収得賞金
337,419,000円
リオンディーズ
母 (母父)
ミュージアムヒル  by  ハーツクライ
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
高柳 大輔
騎手
戸崎 圭太

 前の週の札幌2歳S(G3)では育成馬のショウナンガルフが優勝した、ノーザンファーム空港のB6厩舎。その喜びも冷めやらぬ中で行われたセントライト記念(G2)では、今年の皐月賞馬となったミュージアムマイルが秋初戦を快勝。秋のG1戦線に向けて最高のスタートを切った。

 「メンバー的にも、ここは勝たなければいけないレースだと思っていました」と話すのは育成を手掛けてきた、ノーザンファーム空港の高見優也厩舎長。皐月賞(G1)を制して臨んだ日本ダービー(G1)では6着に敗れたものの、皐月賞(G1)と同じ中山コースで行われるセントライト記念(G2)は、今後の戦いにおける距離適性を図るレースともなった。

 「名前の通りにマイルでも結果を残していますが、中距離もこなせる馬だと思っていました。日本ダービー(G1)の後はノーザンファームしがらきで調整を行ってきましたが、状態はいいと聞いていただけに、ここが試金石になると思っていました」

 ファンもまた、メンバー中で唯一のG1馬となったミュージアムマイルを1番人気に支持していく。最内枠から好スタートを切ったジーティーアダマンがハナを取ったレースは、1,000m通過が60秒3と比較的ゆっくりとした流れとなる。

 「使っていきながら調子を上げていく馬であり、しかも、ゲートがあまり良くない馬だったので、休み明けのレースはどうかなとも思っていました」

 中団からレースを進めていったミュージアムマイルは、徐々にポジションを上げていくと、最後の直線では馬群の外に進路を向けていき、そこから一気に末脚を発揮していく。

 「ひょっとしたら前に残られるのではないかと思っていただけに、強いレースとなりました。ここで勝ちきれたのは大きいと思いますし、次走は更にいい状態でレースに臨めると思っています」

 次走は距離適性も考慮される形で、天皇賞(秋) (G1)への出走を表明。2021年の天皇賞(秋) (G1)では、ノーザンファーム生産馬のエフフォーリアが、3歳馬による史上3頭目の勝利を果たしているが、エフフォーリアもまた、高見優也厩舎長が騎乗育成を手掛けてきた馬となる。

 「春のクラシック戦線を争ってきた馬たちも、秋競馬で活躍を見せていますが、ミュージアムマイルも更なるG1タイトルを狙える馬だと思っています。古馬とは初めてのレースとなりますが、条件的には合っていると思えるだけに、最高の結果を期待しています」

 ショウナンガルフやミュージアムマイルの他にも、高見優也厩舎長の元で管理がされてきた馬たちは、今年の秋のG1戦線での活躍が見込まれている。次は2週連続での育成馬の重賞制覇ではなく、2週連続でのG1制覇も果たされるのかもしれない。