2025年07月06日 北九州記念 G3
優勝馬:ヤマニンアルリフラ
プロフィール
- 生年月日
- 2021年05月27日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/芦毛
- 戦績
- 国内:13戦4勝
- 総収得賞金
- 103,995,000円
- 父
- イスラボニータ
- 母 (母父)
- ヤマニンパピオネ by スウェプトオーヴァーボード(USA)
- 馬主
- 土井 肇
- 生産者
- 錦岡牧場 (新冠)
- 調教師
- 斉藤 崇史
- 騎手
- 団野 大成
サマースプリントシリーズ第2戦「第60回北九州記念(G3)」が7月6日、小倉競馬場芝1,200m(良)ハンデ戦18頭立てで行われ、道中は中団の馬混みでの追走していた1番人気の4歳牡馬ヤマニンアルリフラが直線半ばで前を交わすと、そのまま先頭で1分7秒8で優勝。この勝利で通算成績を13戦4勝2着1回3着5回とした。父イスラボニータ、母ヤマニンパピオネ。昨年7月、同じ小倉競馬場プロキオンS(G3)に勝ったヤマニンウルスの半弟で、またこのレース(北九州記念(G3))で4着となった6歳牝馬ヤマニンアンフィルは優勝馬の半姉になる。
管理した斉藤崇史調教師にとっては今年の日本ダービー(G1)(優勝馬クロワデュノール)に続くJRA重賞勝利で通算25勝目。手綱を取った団野大成騎手にとっては昨年のマイルChS(G1)に続くもので、通算11勝目の重賞タイトルとなった。
ヤマニンアルリフラの生まれ故郷は新冠町の錦岡牧場。1955年に苫小牧市錦岡の地に創設され、その後1979年に現在の新冠町に移転した。1999年産駒のヤマニンゼファーは1992、93年の安田記念(G1)、1993年天皇賞(秋)(G1)に優勝し、JRA賞最優秀4歳以上牡馬に選出されている。生産馬の重賞勝利は前出ヤマニンウルス以来、1年ぶり。繁殖牝馬およそ20頭という中規模牧場であるが、生産から中期育成まで一貫して行う総合牧場で、創業者の土井重雄氏の時代から現在まで70年余りオーナーブリダーとして堅実に事業を継続している。
2022年に騎乗スタッフとして入社した桶谷悠太さん(29歳:富山県出身)は今回のヤマニンアルリフラの重賞初勝利について「実は北九州記念(G3)当日は研修ということで小倉競馬場に社長(土井久美子氏)と一緒に臨場していました。まさか目の前でアルリフラの初重賞制覇を観ることができるなんて本当に夢のようでしたし、姉のヤマニンアンフィル(4着)とも一緒に写真を撮ることができました」と笑顔を広げた。
牧場時代のヤマニンアルリフラは、それほど大きな馬ではなく放牧地でポツンといるような大人しい馬だったという。「でも、この日のパドックでは芦毛の雄大な馬格に実が詰まってきたのがよくわかりました。まさか1番人気になるとは驚きでした」と話し、「外から馬も来ていましたが、ゴールまで残り100m付近で彼の勝利を確信しました。自分が働く牧場の馬が重賞レースを目の前で勝った。それは最高の幸せでしたね。牧場の先輩達はアルリフラも兄のウルスも姉のアンフィルも、母ヤマニンパピオネの子供たちは皆揃って賢い馬だったといいます。特にアルリフラは背中も柔らかいし、期待の大きな馬です。サマースプリントシリーズを狙って8月は中京競馬CBC賞(G3)を使うと聞きました。さすがに名古屋まで応援にはいけませんが、また頑張ってほしいですね」とエールを送っている。