2025年04月06日 大阪杯 G1
優勝馬:ベラジオオペラ
プロフィール
- 生年月日
- 2020年04月07日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:12戦6勝
- 総収得賞金
- 823,702,000円
- 父
- ロードカナロア
- 母 (母父)
- エアルーティーン by ハービンジャー(GB)
- 馬主
- 林田 祥来
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 上村 洋行
- 騎手
- 横山 和生
G1馬4頭が顔を並べた、今年の大阪杯(G1)。その中には昨年の覇者であるベラジオオペラの姿があった。京都記念(G2)からの出走となった昨年とは違い、今年は有馬記念(G1)から間隔をとっての出走と臨戦過程が異なっていました。それだけに中間の調整も大切になりますが、そこでご尽力いただいたのが、上村先生や厩舎スタッフたちであり、そして中間の調整を担ってくれた、チャンピオンヒルズの皆さんだと思います」と話すのは、社台ファームの東礼治郎場長。デビュー以来、ほぼ芝の中距離でのレースを使ってきたベラジオオペラであるが、前走の有馬記念(G1)は3歳の日本ダービー(G1)以来となる芝の長距離のレースとなっていた。
結果は4着ながらも、最後の直線では逃げたダノンデサイルに並びかけるなど、見せ場たっぷりのレースでファンを沸かしてくれた。そこから3か月半ぶりの実戦が大阪杯(G1)となったが、抜かりない仕上げは有馬記念(G1)よりもマイナス4kgでの(508kg)馬体にも現れていた。
レースの主導権を取りたい馬が揃ったレースは、スタートで後手を踏んだデシエルトがハナを奪っただけでなく次第にペース上げていく。後続との差をみるみる広げていくと、1,000m通過のラップは57秒5。そこから6馬身ほど後方にいたホウオウビスケッツといった先行勢も、かなりのハイペースで追走していたが、その激しい流れの中でベラジオオペラは勝負所を探っていた。
デシエルトとの差が次第に詰まっていった最後の直線でまず、交わしにかかったのがホウオウビスケッツ。そこに残り1ハロン過ぎから並びかけていったのがベラジオオペラだった。
2頭での叩き合いが続く中、ベラジオオペラがその争いを制する。後続からロードデルレイも迫ってくるも、凌ぎ切った場所がゴールとなった。しかも、勝ち時計の1分56秒2はコースレコードでもあり、ハイレベルなレースで、ハイスピードを持ち合わせていることを改めて証明した。
「連覇がかかっていただけでなく人気も背負うなど重圧があった中で、それを微塵も感じさせないかのようなパーフェクトなエスコートをしてくれた横山和生騎手の手腕にも感謝しかありません」(東礼治郎場長)
表彰式のプレゼンターに立ったのは、お笑いタレントのなかやまきんにくん。持ちネタである「パワー‼」をヴィクトリアマイル(G1)に続いて披露すると、その際にも生産馬が優勝(テンハッピーローズ)が優勝していた社台ファームの吉田照哉代表は、ヴィクトリアマイル(G1)に続いて、大阪杯(G1)の記念撮影でもそのポーズを決めていた。林田祥来オーナーもまた、吉田照哉代表となかやまきんにくんと共に「パワー‼」ポースを取っていたが、その光景を東礼治郎場長も微笑ましく見守っていた。
「林田祥来オーナー含めた多くの方々と喜びを分かち合えて最高の気分を味わえました。まだまだ強くなってくれる馬だけに、次のレースも楽しみになります」
この勝利は、ベラジオオペラが取引された「千葉サラブレッドセール」に向けて、格好のアピールともなったに違いない。今年の千葉サラブレッドセールは、5月26日に船橋競馬場で開催。その中には未来のベラジオオペラとなるような活躍馬も取引されるに違いない。