2025年03月30日 高松宮記念 G1
優勝馬:サトノレーヴ
プロフィール
- 生年月日
- 2019年03月22日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:11戦8勝
- 総収得賞金
- 344,332,000円
- 馬主
- 里見 治
- 生産者
- 白井牧場 (門別)
- 調教師
- 堀 宣行
- 騎手
- J.モレイラ
6年ぶりに良馬場の舞台で行われた第55回高松宮記念(G1)が3月30日、中京競馬場芝1,200mを舞台に行われ、序盤は中団を進んでいたJ.モレイラ騎手騎乗の2番人気サトノレーヴが最後の直線で自慢の末脚を炸裂。2度目のJRAG1挑戦で初のビッグタイトルに輝き、前走の香港スプリント(G1)3着の雪辱を果たした。通算成績は12戦8勝(うち海外1戦)
管理した堀宣行調教師のG1制覇は2023年の日本ダービー(G1)(優勝馬タスティエーラ)以来で通算16勝目。JRA重賞競走は今年の京都金杯(G3)に続くもので通算78勝目。J.モレイラ騎手にとっては昨年の桜花賞(G1)(同ステレンボッシュ)に続く通算3つ目JRAG1制覇となった。
サトノレーヴの生まれ故郷は日高町の白井牧場。1970年に創業された総合牧場で、2011年に法人化。現在は3代目となる白井さゆり社長のもと約40人のスタッフが広大な放牧地と1周1,200mのダートトラックコース、1,000mの全天候型屋内坂路などを使って、年間30頭ほどを生産し、中期育成、後期育成のほか市場コンサイナーも手掛け「誰からも信頼される牧場」を目指している。生産馬によるJRA重賞勝利は昨年のキーンランドカップ(G3)(優勝馬サトノレーヴ)に続くもので4年連続通算20勝目となった。
この日、白井さゆり社長は競馬場に足を運び、岩崎拓麻場長と榎並遼繁殖主任は牧場から愛馬に声援を送っていた。
ハクサンムーンが活躍していた頃に入社したという岩崎拓麻場長は「テレビの画面越しではありましたが、程よく気合を表に出して元気にパドックを周回する姿を見て、調子の良さを確信しました。海外帰りの1戦でしたが、本当に馬は良く頑張ってくれたと思います。堀宣行厩舎の方々はじめ、関係したすべての方たちに感謝したい」と喜びを表現し、榎並遼繁殖主任も「前半はヒヤヒヤしましたが、抜け出してからゴールまでは安心して見ることができました。その瞬間は胸がいっぱいになりました。本当に嬉しい」と笑顔を広げた。
白井牧場に2000年の桜花賞(G1)(優勝馬チアズグレイス)以来となるG1制覇をもたらしたサトノレーヴは、重賞3勝で2015年の高松宮記念(G1)2着ハクサンムーンの半弟。図らずも10年前の雪辱を弟が果たす結果となった。
岩崎拓麻場長は「サトノレーヴを白井牧場で管理させてもらったのは1歳の夏までです。セレクトセールで高く評価いただき、その後も大型馬ゆえの緩さこそ持ち合わせていましたが、成長過程は順調そのものでした。ただ、これまでの足跡をたどると、今のサトノレーヴがあるのは関係したすべての方々のおかげです」と感謝の言葉を重ね「大きなタイトルを獲ってくれましたので、これからはそのタイトルに恥じないような活躍を期待したい」と期待に胸を膨らませている。
そんなサトノレーヴの次走は香港のシャティン競馬場で行われるチェアマンズスプリントプライズ(G1)(芝1,200m)。昨年暮れの香港スプリント(G1)含み、現在12連勝中という地元のカーインライジングに挑む。