重賞ウィナーレポート

2024年09月28日 シリウスS G3

2024年09月28日 中京競馬場 曇 良 ダ 1900m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ハギノアレグリアス

プロフィール

生年月日
2017年04月27日 07歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:20戦8勝
総収得賞金
275,589,000円
キズナ
母 (母父)
タニノカリス  by  ジェネラス(IRE)
馬主
日隈 良江
生産者
岡田スタツド (静内)
調教師
四位 洋文
騎手
岩田 望来

 チャンピオンズカップ(G1)へと向かううえでの重要な前哨戦「第28回シリウスS(G3)」は9月28日、中京競馬場ダート1,900mで行われ、中団のインコースを進んでいた岩田望来騎手騎乗の5番人気ハギノアレグリアスが、最後の直線でトップハンデ59.5kgをものともせずに力強く脚を伸ばして優勝。阪神競馬場で行われた昨年のレースに続いて、2年連続でトップハンデでの2連覇を成し遂げた。岩田望来騎手の重賞勝利は今年4勝目で通算11勝目。管理する四位洋文調教師にとっては今年2勝目で通算4勝目の重賞タイトルとなった。

 ハギノアレグリアスの生まれ故郷は新ひだか町の岡田スタッド。1972年創業の総合牧場で、現在は新ひだか町静内を拠点に7つの牧場で強く、長い競走生活を送れるような馬づくりを行っている。大事にしているのは「馬が完成するまで無理使いをしない」という事。  そうした信念のもと、これまでマツリダゴッホやタイトルホルダー、スマートファルコンなどを生産しており、JRA重賞勝利は8月のCBC賞(G3)(優勝馬ドロップオブライト)に続くもので、今年5勝目となった。

 同スタッドの岡田将一さんは「今回は牧場事務所からの応援になりました。前走(平安ステークス(G3))はスムーズにいかないような場面もあって人気を裏切ってしまいましたが、今回は休み明け、トップハンデということを感じさせない強い内容だったと思います。競走馬にとって1番大事に時期に屈腱炎という大きなケガをした馬ですが、今もこうして活躍できているのは、関わっている方々のおかげだと思います」と感謝の言葉を述べた。

 長期給休養中はいわきの温泉で過ごしていたそうで「ちょうどその頃、デアリングタクトと一緒に温泉治療をしていたのが、今となっては思い出です。デアリングタクトは繁殖牝馬としてひと足早く牧場に戻っていますが、どちらも大きなけがから立ち直ってくれたのも嬉しいです」と話してくれた。

 牧場時代のハギノアレグリアスは「キズナ産駒の牡馬らしく、生まれたときから見栄えがする良い馬でした。たくさんの方に褒めてもらえましたし、牧場としても自信があったのでセレクトセールに上場し、そしてオーナーとのご縁となりましたが、オーナーの期待どおりに活躍してくれたことでほっとしています」と目を細めている。

 そして、ハギノアレグリアスの次走はチャンピオンズカップ(G1)を目標にしているという。

 「7歳とはいえ、長い休みがあった馬ですから、ほかの馬に比べるとキャリアも浅く、本当に強い馬たちと戦ううえでの経験もまだ足りないと思います。ただ、その分まだ伸びしろがある馬だと思いますので、とにかく無事にレースを迎えてほしい」と話し、「この血統はカントリー牧場から受け継いだもので、母タニノカリスはタニノギムレットの半姉という素晴らしい血統背景を持っています。ハギノアレグリアスは、そのタニノカリスが20歳の時に産んだ仔です。父キズナも、その母キャットクイルが20歳の時に産んだ仔と言いますから、まだまだ息の長い活躍をして欲しいと思います」とエールを送っている。