2024年09月22日 神戸新聞杯 G2
優勝馬:メイショウタバル
プロフィール
- 生年月日
- 2021年04月20日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:9戦4勝
- 総収得賞金
- 114,481,000円
- 父
- ゴールドシップ
- 母 (母父)
- メイショウツバクロ by フレンチデピュティ(USA)
- 馬主
- 松本 好雄
- 生産者
- 三嶋牧場 (浦河)
- 調教師
- 石橋 守
- 騎手
- 浜中 俊
上位3着以内馬に菊花賞(G1)の優先出走権が付与される第72回神戸新聞杯(G2)が9月22日、中京競馬場芝2,200m(やや重)で行われ、単勝5.4倍の2番人気メイショウタバル(父ゴールドシップ、母メイショウツバクロ)が逃げ切り勝ち。春の毎日杯(G3)に続いて2つめの重賞タイトルを獲得した。
メイショウタバルは、1960年創業の三嶋牧場生産馬。現在は生産から育成・調教を行っている総合牧場で、年間の生産頭数は約100頭。生産馬のJRA重賞勝利は今年4月の天皇賞(春)(G1)(優勝馬テーオーロイヤル)以来で、今年6勝目(当時)。石橋守調教師にとっては今年の毎日杯(G3)(同メイショウタバル)に続くJRA重賞勝利で通算2勝目。浜中俊騎手にとっては今年の函館スプリントS(G3)(同サトノレーヴ)に続くもので今年2勝目、通算57勝となった。
この日、三嶋牧場の三嶋健一郎氏は牧場からの応援だったそうだ。「どうしても外せない用事があり、牧場からの応援でした。毎日杯(G3)を勝った時も外国人旅行客のハイシーズンと春休み期間が重なって応援に行けなかったのでメイショウタバルと、その関係者の方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです」と残念そう。それでも「日本ダービー(G1)は悔しい思い(左後肢挫跖のため出走取消)をしましたので、この勝利は本当にうれしかったです。これも、石橋守調教師が馬の異常を察知して、すぐに怪我を見つけてくれたおかげ。あの時無理に出走させていたら、この勝利は無かったと思いますし、松本好雄オーナーも喜んでくれると思います」と白い歯を見せ「今回はテレビの画面越しでしたが、馬の調子は良さそうに見えました。厩舎の方々には感謝しかありません」と感謝の言葉を重ねた。
「(日本ダービー(G1)の事がありましたので)まずはゲートまで無事に辿り着いて欲しいと願うばかりでした。スタートしてからはジョッキーが折り合いをつけ、リラックスして走らせてくれているように見えましたが、2,200mの距離で勝てたことは大きいと思います」と声を弾ませ「父ゴールドシップは初年度から配合し続けている種牡馬なのですが、メイショウタバルのほかメイショウブレゲ(万葉Sオープン1着)、ゴールデンスナップ(タイランドCオープン2着)と当牧場と相性の良い事から、今年は3頭の繁殖牝馬に配合しました。菊花賞(G1)はダービー馬をはじめ強力なメンバーが揃いますので、今回のように上手くいくかわかりませんが、悔いが残らないようなレースをして欲しいと願っています」と期待している。
母メイショウツバクロも三嶋牧場生産馬。ダート1,400mの新馬戦を逃げ切るなど2勝をあげて牧場に戻り、本馬はその第5仔だ。
「牧場時代のメイショウタバルはお話するエピソードが見当たらないほど健康で丈夫な馬でしたが、母メイショウツバクロの子どもたちはそういったタイプが多く、今年はアルアインの牡馬を出産してくれました。ガッチリした体型でメイショウタバルの牧場時代と良く似たところがあります」と目を細めている。
次走は菊花賞(G1)を予定している。もし、勝てば2012年の菊花賞(G1)を制したゴールドシップとの父仔制覇への期待が膨らむと同時に、松本好雄オーナーと石橋守調教師にとっては18年前に2冠馬メイショウサムソンで取り逃がした大きなタイトルのリベンジにもなる。「まずは、無事にレースを迎えてほしい。今度は競馬場で応援したいです」と意気込みを語ってくれた。