2024年05月26日 日本ダービー G1
優勝馬:ダノンデサイル
プロフィール
- 生年月日
- 2021年04月06日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:6戦3勝
- 総収得賞金
- 382,000,000円
- 父
- エピファネイア
- 母 (母父)
- トップデサイル(USA) by Congrats(USA)
- 馬主
- (株) ダノックス
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 安田 翔伍
- 騎手
- 横山 典弘
2021年に日本国内で誕生した、7,906頭の頂点を決める第91回日本ダービー(G1)。この舞台に歩を進めてきた17頭の中で、他のどの馬よりも速くゴール板を駆け抜けたのは、社台ファームの生産馬であるダノンデサイルだった。
「ただただ感動しました!付き合いの長い横山(典弘)騎手と、最高の舞台で一緒に写真を撮れただけでなく、その横山騎手と安田翔伍調教師、そして野田オーナーご夫妻が乗られていた、馬車パレードにも心が震えました」と感慨深げに話すのは、社台ファームの東礼治郎場長である。
ダノンデサイルは母トップデサイル、そして父エピファネイアの配合馬。2021年4月6日に社台ファームで生を受けると、次の年のセレクトセール2022の1歳馬セッションへと上場。1億4,850万円で(株)ダノックスによって落札されている。
「育成期は加速の際にスピード出力が大きかった一方で、恵まれた身体がそのスピードに付いてこられず、常に上ずっているような走りをしていました」と育成時の感想を東場長は振り返る。ただ、この優れたエンジンに、フィジカルが追い付いてくることを期待していた東場長は、「必ず走ってくる馬だけに、慌てずに馬を作っていこうと話していました」と育成スタッフに話していたという。
その言葉通りの活躍と言わんばかりに、初勝利をデビュー2戦目にあげたダノンデサイルは、3歳初戦となる京成杯(G3)を優勝。その京成杯(G3)と同じ舞台で行われた皐月賞(G1)であったが、スタート直前に右前肢ハ行を発症したために、競走除外となってしまう。
だが、横山騎手がここで馬の違和感を伝えられたことが、万全の状態での日本ダービー(G1)出走へと繋がったとも言える。3枠5番からスタートを切ったダノンデサイルは、インコースから好位でレースを進めていく。
最後の直線では有力馬たちが、馬場の真ん中から外へと進路を向けていく中、ダノンデサイルは横山騎手の手綱に導かれながら、最内に進路を向けていく。残り300mで先頭に躍り出ると、後続との差を引き離しながら、先頭でゴール板を駆け抜けた。
「ファンの皆様の応援があり、そして、ファンの皆様に喜んでもらう。そんな勝利になりました」と東場長は競馬ファンへの感謝を口にする。
社台ファームにとっては2010年のエイシンフラッシュ以来、14年ぶりとなる日本ダービー(G1)制覇。今年に入ってから大阪杯(G1)(ベラジオオペラ)、NHKマイルC(G1)(ジャンタルマンタル)、ヴィクトリアマイル(G1) (テンハッピーローズ)とG1馬を量産している社台ファームだが、この秋も更なるG1タイトル奪取が期待できそうだ。
「この馬の本領発揮はまだまだこれからだと思っています。これからも応援のほどをよろしくお願いいたします」と話す東場長。ファンもひと夏を超えて、更に強さを増したダノンデサイルの姿を楽しみにしているに違いない。