重賞ウィナーレポート

2024年05月18日 平安S G3

2024年05月18日 京都競馬場 晴 良 ダ 1900m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ミトノオー

プロフィール

生年月日
2020年04月24日 04歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:11戦5勝
総収得賞金
151,067,000円
ロゴタイプ
母 (母父)
シダクティヴリー(CAN)  by  サンダーガルチ(USA)
馬主
ロイヤルパーク
生産者
築紫 洋 (三石)
調教師
牧 光二
騎手
松山 弘平

 6月26日に大井競馬場で行われる帝王賞(Jpn1)の前哨戦的位置づけにある第31回平安S(G3)は5月18日、4歳から7歳までの16頭を集め京都競馬場ダート1,900mで行われ、8.8倍の単勝5番人気に支持されていた4歳牡馬ミトノオー(父ロゴタイプ、母シダクティヴリー)が1分57秒4の勝ちタイムで優勝。通算成績を11戦5勝(うち地方競馬5戦1勝)とした。手綱を取った松山弘平騎手は2024年京王杯スプリングC(G2)(優勝馬ウインマーベル)以来の重賞勝利で今年3勝目、通算44勝目。管理した牧光二調教師にとっては2010年ローズS(G2) (優勝馬アニメイトバイオ)以来の重賞勝利となり、通算2つめのビッグタイトルとなった。

 同馬の生産者は、新ひだか町築紫洋氏。その歴史は長く、先代の芳雄さんが昭和24年頃にアングロアラブ種の繁殖牝馬をおいたことからスタートしたという。現在は洋さんと牧場の次代を担う和輝さん、それにパート1名を加え、繁殖牝馬10頭体制で1頭々々にしっかりと手をかけた生産を行っているという。

 この日、牧場テレビで家族ととともに応援していたという築紫和輝さんは「このレースは5年前(2019年)に当牧場生産馬モズアトラクションがハナ差2着に泣いたレース。今回、ミトノオーにとっては距離が微妙に長いかなとは思いましたが、パドックの様子では馬体も昨年の3歳時より成長していたし精神的にも大人になっているなあと感じましたし、前走のマーチS(G3)でも内容のある競馬をしてくれたので、今回も自分の競馬をしてくれれば結果はついてくるだろうと思って観ていました。」

 そんな生産者の思いを乗せたミトノオーは、積極的にレースを引っ張り、最終コーナーの出口でリードを広げると2着馬の追撃を封じ込め、先頭でゴールへと飛び込んだ。

 「父も含め家族全員で喜びました。本当に嬉しかったです。ミトノオーの母シダクティヴリーは、のちのミトノオーを受胎した状態で上場されたジェイエス繁殖馬セールで購入しました。サンダーガルチの仔で、米国重賞を2勝。自分はせり会場の外でせり名簿を片手にアナウンスを聞いていましたが、誰も声をかけないなら買おう!」と購買しました」と誕生秘話をちらり。

 しかし、期待の母馬は出産時に子宮動脈破裂を発症し、ミトノオーだけを遺して亡くなってしまう。「そのような状況でしたがミトノオーは生まれた時から良い馬でした。バランスも良く、筋肉、骨格もしっかりしている馬でした。放牧地での動きなどから身体能力は幼い頃から抜きん出ていると感じていました」と牧場時代の印象を話し「今でもミトノオーは神様が授けてくれた馬だと思っています。レースのあと、すぐにシダクティヴリーのことを想い起こしました」とポツリ。

 「牧場をやっていると、こうして大きなレースを勝たせてもらって馬主さんが喜んでくださって。この瞬間があるから、日々馬づくりに頑張っていけるのだと思います。ミトノオーはまだ4歳。これからもっともっと成長して秋に向けて頑張って欲しいと思います。そういえば昨年は大井競馬場もジャパンダートダービー(Jpn1)まで応援に行きました。今度もミトノオーがG1(Jpn1)競走を走るときは飛行機に乗って応援に行きたいですね」と。築紫和輝さん。初夏の日差しのもと牧草の刈り取りを終えたのち嬉しそうに語ってくれた。