重賞ウィナーレポート

2024年05月01日 かしわ記念(中央交流) Jpn1

2024年05月01日 船橋競馬場 雨 不良 ダ 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:シャマル

プロフィール

生年月日
2018年02月23日 06歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:21戦10勝
総収得賞金
331,505,000円
スマートファルコン
母 (母父)
ネイティヴコード  by  アグネスデジタル(USA)
馬主
金山 敏也
生産者
岡田スタツド (静内)
調教師
松下 武士
騎手
川須 栄彦

 船橋競馬場を舞台にしたダートマイル王決定戦「第36回かしわ記念(Jpn1)」が5月1日に行われ、楽に先手を奪った川須栄彦騎手騎乗の6番人気シャマルが、2着馬に圧巻の逃げ切り勝ち。通算成績を21戦10勝2着2回3着2回(重賞6勝)とし、自身初のJpn1タイトルに輝いた。

 同馬は新ひだか町の岡田スタッド生産馬。1972年創業で、生産、育成、調教を手掛ける総合牧場で凱旋門賞(G1)に挑戦したタイトルホルダーや重賞最多勝スマートファルコン、今春の天皇賞(春)(G1)で2着に健闘したブローザホーンなどを送り出しているほか、このかしわ記念(Jpn1)にもシャマルと、オメガレインボーを出走させていた。

 レースを牧場テレビで観戦していたという同牧場の岡田代表は開口一番「今年はフェブラリーS(G1)を勝ったペプチドナイルやJBCクラシック(Jpn1)の覇者キングズソードなど、かなりの強力メンバーが揃ったので、正直いえば苦しい競馬になると思っていました。それだけに嬉しいし、少し驚いています」と笑顔で喜びを表現した。

 思い返せば1年前はメイショウハリオらを抑えて1番人気に支持されたが、今年は6番人気。

 「これまでの9勝すべてが1,400m以下だったことから1,600mの距離を不安視する声も聞こえていましたが、チャンピオンズC(G1)5着もある馬なので距離に関しては心配していませんでした。それよりも相手関係が(笑い)。陣営からは調子が良いと聞いてきましたが、このメンバー相手にこんな強い勝ち方ができるとは嬉しいです。今回は馬場にも恵まれたかもしれませんが、本当に良かった。川須騎手が本当に嬉しそうにしていたのがすごく印象的でした」と目じりを下げ「父スマートファルコンも、母ネイティヴコードも当牧場生産馬。この勝利は、そういう意味でも嬉しいです」と言葉を重ねた。

 「曾祖母マジックコードはカナダの古牝馬チャンピオンにもなった馬で、社台ファームが導入した馬です。阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)2着のシークレットコード(社台ファーム生産)や秋華賞(G1)2着パールコード(社台ファーム生産)、ローズS(G2)に勝ったアートハウス(三嶋牧場生産)などが出るファミリーです。縁あって祖母クラックコードを迎え入れることができましたが、思ったとおりに仔出しが良く、当牧場では大切にしているファミリーですし、昨年のセレクトセール当歳で高い評価をいただいたベンバトル産駒も良い馬でした。ベンバトル産駒は総じて丈夫そうだと思っています」といい「シャマルの場合は馬格にも恵まれていましたし、血統的にもダート向きと思っていたので急ぐことなく成長を促しながら、ゆっくりと仕上げて行ったのが、今回の結果につながったと思っています。シャマルは6歳とはいえ、無理使いしていないのでまだまだ元気。これからはマークが厳しくなるかもしれませんが、息の長い活躍を期待したい」とエールを送っている。