重賞ウィナーレポート

2024年04月21日 マイラーズC G2

2024年04月21日 京都競馬場 小雨 稍重 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ソウルラッシュ

プロフィール

生年月日
2018年03月28日 06歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:18戦7勝
総収得賞金
352,368,000円
ルーラーシップ
母 (母父)
エターナルブーケ  by  マンハッタンカフェ
馬主
石川 達絵
生産者
下河辺牧場 (門別)
調教師
池江 泰寿
騎手
団野 大成

 春のマイル王決定戦「安田記念(G1)」の前哨戦的位置づけにある「第55回読売マイラーズカップ(G2)」が4月21日、小雨模様の京都競馬場芝1,600m(稍重)17頭立てで行われ、松山弘平騎手の落馬負傷により急遽乗り替わった団野大成騎乗の6歳牡馬ソウルラッシュ(父ルーラーシップ、母エターナルブーケ)が単勝2.4倍の1番人気に応えて優勝した。生産したのは日高町の下河辺牧場。

 騎乗した団野騎手の重賞勝利は23年北九州記念(G3)(優勝馬ジャスパークローネ)以来で通算8勝目。池江泰寿調教師にとっては23年アルゼンチン共和国杯(G2)(優勝馬ゼッフィーロ)以来のJRA重賞勝利で通算95勝目。下河辺牧場のJRA重賞制覇は今年の根岸S(G3)(優勝馬エンペラーワケア)以来、今年2勝目となった。

 下河辺牧場は1933年創業。現在は生産、育成、調教、休養のすべてを行う総合牧場で、その90年を超える歴史の中で数多くの活躍馬を送り出し、2023年はリーディングブリーダーランキング総合(JRA+NAR)で堂々3位。日高管内に限れば1位となった。

 春は生産牧場にとっては繁忙期。この日、兄の下河辺行雄氏は牧場に残って出産、種付けの陣頭指揮を執り、弟の下河辺隆行氏が競馬場で石川オーナーと愛馬の応援に駆け付けたという。

 「騎乗予定だった松山騎手が前日の福島競馬で落馬負傷したために、急遽1番人気馬に乗り替わった団野大成騎手はパドックでは、やはり少し緊張した様子でした」とレース前は思ったそうだ。

 しかし、好スタートから中団やや後ろ目の好位置を進み、最終コーナーでは内に包まれないよう安全に大外を回り直線抜け出し、2022年マイルチャンピオンシップ(G1)優勝馬セリフォスの追撃を退けて先頭ゴールイン。ゴール前は手綱を緩める楽勝で、これで通算成績は海外1戦を含めて19戦7勝となった。

 このレースを見届けた下河辺氏は「ジョッキーにとっては大変なプレッシャーだったと思いますが、本当に巧く馬を導いてくれたと思います。オーナーも大変喜んでおられました」と声を弾ませ「これまでG1競走では惜しい競馬を何度も続けている馬です。今回のレースを見ると、6歳になってまた強くなってくれた印象があります。ここまで来たのですから、ぜひ大きなタイトルを取ってほしいですね」とエールを送る。

 そんなソウルラッシュは幼少時から目立った馬ではなかったそうだ。「与えられた調教メニューを黙々とこなすタイプの馬でした。ですから実はあまり印象に残っていないのです」と頭をかいたが「マイラーズカップ(G2)は一昨年も勝たせていただき、昨年は3着。今回は、一昨年や昨年より、ずっと強い競馬をしてくれたと思います。喜びよりも驚きが勝ります」と愛馬を称えた。

 「母馬エターナルブーケも石川達絵オーナーの所有馬でした。菊花賞馬キセキや、ビッグリボンも石川達絵オーナーの所有馬です。この縁を大切にしたいですし、オーナーには感謝したいです」という。次走は6月の安田記念(G1)。3度目の参戦を予定している。