2024年03月16日 ファルコンS G3
優勝馬:ダノンマッキンリー
プロフィール
- 生年月日
- 2021年04月07日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:5戦3勝
- 総収得賞金
- 121,902,000円
- 父
- モーリス
- 母 (母父)
- ホームカミングクイーン(IRE) by Holy Roman Emperor(IRE)
- 馬主
- (株) ダノックス
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 藤原 英昭
- 騎手
- 北村 友一
ファルコンS(G3)で重賞初制覇を飾ったダノンマッキンリーは、2022年のセレクトセール1歳セッションで、2億4,200万円(税込)の評価がされている。
騎乗育成はノーザンファーム早来の小笠原厩舎で行われていたが、2021年の夏から牡馬厩舎を管理している小笠原博厩舎長にとっては、2023年の京都2歳S(G3)を勝利したシンエンペラーに続く育成馬での重賞制覇。そして、ノーザンファーム生産馬としては、これが初めて手掛けた重賞馬ともなった。
「こちらに来た頃から、モーリス産駒らしい見栄えの良さがありました。調教も順調に進められていただけでなく、速い時計も出していましたが、前向きさがありすぎるばかりに手綱を抑えるのが大変でした」(小笠原厩舎長)
管理をする藤原英昭厩舎に入厩後も、調教で好タイムを出していたダノンマッキンリーは、9月のメイクデビュー阪神で1番人気の支持を集めると、直線で鮮やかに抜け出して勝利。続く1勝クラスの秋明菊賞も、上がり最速の末脚を使って2勝目をあげる。
「デビュー戦と2戦目のレースを見た時には、能力があるなと改めて思いました。朝日杯FS(G1)も期待をしていたのですが、ここで折り合いの不安をのぞかせてしまいました」
朝日杯FS(G1)では4番手からレースを進めたダノンマッキンリーであったが、初めてのマイル戦も影響したのか、終始折り合いを欠いたレースとなり、8着に敗退。年明けのクロッカスSでも直線で脚を伸ばせずに5着に敗れている。
「クロッカスSでも折り合いの難しさをのぞかせていただけに、この後、巻き返していけるのだろうかとも思いました」
ただ、管理をする藤原厩舎や、ノーザンファームしがらきのスタッフたちは、気性面の成長も図りながら調教を続けていく。その成果が実ったのがファルコンS(G3)となった。
「関係者の皆さんがいい状態でレースに臨ませてくれたと思いますし、外枠に入ったのも良かったと思います。こちらにいた頃から、怒らせると気分を損ねていただけに、北村(友一)騎手が馬をなだめるように騎乗してくれたのも、この結果に繋がったのかもしれません」
ゲートが開くと、ダノンマッキンリーは後方からレースを進めていく。ハイペースで流れていったレースは、4コーナーで馬群が密集する中、最後の直線では外に進路を向けたダノンマッキンリーは、そこから一気に末脚を使いゴール前では逃げ粘るオーキッドロマンスを半馬身差交わした場所がゴールとなった。
「巻き返しを図ってくれただけでなく、あれだけの強いレースを見せてくれたことにも驚きました。次走はNHKマイルC(G1)となりますが、速いペースで流れていく傾向もあるだけに、ここでも自分のパフォーマンスを発揮できるようなレースを期待しています」
育成馬であるシンエンペラーも日本ダービー(G1)出走を予定しており、この春は小笠原厩舎を巣立った馬たちの活躍から目が離せない。