重賞ウィナーレポート

2024年01月06日 京都金杯 G3

2024年01月06日 京都競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:コレペティトール

プロフィール

生年月日
2020年02月15日 04歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:10戦5勝
総収得賞金
104,331,000円
ジャスタウェイ
母 (母父)
ベガスナイト(USA)  by  コロナドズクエスト(USA)
馬主
加藤 誠
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
中竹 和也
騎手
岩田 康誠

 重賞に挑戦すること3度目。今年、中央では最初の重賞レースとなる京都金杯(G3)で、ついにコレペティトールは重賞馬の仲間入りを果たした。

 コレペティトールは2021年のセレクトセール1歳セッションの落札馬。父は芝、ダートを問わない、オールマイティな産駒実績を残しているジャスタウェイ。そして、母ベガスナイトは2017年のきさらぎ賞(G3)を制したアメリカズカップなど、重賞での活躍馬をコンスタントに送りだしてきた。

 社台ファームで繋養されてから、コンスタントに産駒を誕生させてきたベガスナイトであるが、コレペティトールは母が20歳時の産駒となる。3歳世代にも全兄弟となるレディーヴァリュー(牝、父ジャスタウェイ)がいるだけでなく、2歳にはベガスナイトの2022(牡、父ストロングリターン)、1歳にもベガスナイトの2023(牝、父サトノインプレッサ)が誕生している。

 「コレペティトールは管理をされている中竹調教師と、加藤オーナーにご落札いただきました。騎乗育成期はやや気持ちが逸り気味に感じられるほどに、前に進んでいこうとする意欲がありました」とは社台ファームの東礼治郎場長。その前向きさと健康さも相成って、順調に調教が進められたコレペティトールは、2歳10月のメイクデビュー阪神に出走。そこでは3着に敗れるも、11月に東京競馬場で行われた2歳未勝利戦を勝利。そしてこうやまき賞で2勝目をあげる。

 「本馬の成長曲線と、中竹厩舎の実戦に使いながら強くしていくプランが上手く噛み合ってくれました。中竹厩舎の社台ファーム生産馬は相性が良く、そこに外厩の管理をしているグリーンウッドトレーニングでの管理も相成って、レベルの高い信頼関係が築かれています」(東場長)

 共同通信杯(G3)で7着に敗れた後、じっくりと立て直されたコレペティトールは、5か月ぶりのレースとなるラジオNIKKEI賞(G3)の後に出走した摩周湖特別で3勝目をあげる。そして年末の元町Sにも勝利して、ついにオープン入りを果たした。

 「その元町S、そして京都金杯(G3)と岩田(康)騎手に手綱を取っていただきました。岩田騎手は元町Sと同じように、この京都金杯(G3)でも距離のロスなくレースを進めてくれただけでなく、直線ではインコースから突き抜けてくれました」(東場長)

 レースの主導権を握ったドルチェモアが、1000m通過56秒7という速い流れを作り出していく中、コレペティトールは中団の内目を追走。直線では馬群が縦だけでなく、横にも広がったと言えども、その間を縫うようにしながら、上がり最速の末脚(35秒3)を伸ばしてきた岩田騎手の騎乗は見事だった。

 「岩田騎手だけでなく、馬群にひるむことのないレースをさせてくれたのは、これまで手綱を取っていただいた騎手の方や、厩舎の皆さん、そしてグリーンウッドトレーニングスタッフのおかげでもあります。その方々にも感謝すべき重賞勝利となりました」

 次走はマイラーズC(G2)を予定。この京都金杯(G3)と同じ、京都競馬場の芝1600mの舞台で、コレペティトールはまたインから鋭く末脚を伸ばしてくるに違いない。