重賞ウィナーレポート

2024年01月07日 フェアリーS G3

2024年01月07日 中山競馬場 曇 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:イフェイオン

プロフィール

生年月日
2021年04月01日 03歳
性別/毛色
牝/芦毛
戦績
国内:3戦2勝
総収得賞金
58,818,000円
エピファネイア
母 (母父)
イチオクノホシ  by  ゼンノロブロイ
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
杉山 佳明
騎手
西村 淳也

 年明けから社台ファーム生産馬の重賞での活躍が目立っている。このフェアリーS(G3)でも社台ファーム生産馬は、勝ったイフェイオン、2着のマスクオールウィンとワンツーフィニッシュを決めてみせた

 初重賞勝利となったイフェイオンは、昨年11月、京都競馬場における2歳未勝利戦からの連勝となり、これで3戦2勝。今年の牝馬クラシック戦線に名乗りをあげたと言えるが、その完成度の高さとは正反対に、社台ファームでの育成時はスタッフの手を煩わせた時期もあった。

 「人に対する反発心が強くて、初期馴致はなかなか手ごわかったです。前に出ていく勢いが強く、時には牝馬らしからぬパワーも感じていました」とは社台ファームの正岡稔牝馬調教主任。ただ、その前向きさと力強さを損ねることなく、それでいながら、精神面が力みすぎて、空回りしないようにと、メンタル面にも注意を払いながら調教を進めていった。

 そして、イフェイオンの性格や調教進度は、事細かに管理をする杉山佳明調教師にも伝えられていった。杉山調教師は社台ファームで10年に渡って勤務経験があり、毎週のように出走馬だけでなく、牧場で管理されている馬に関しても、情報共有を事細かく交わし合ってきた。

 そしてデビュー以来、イフェイオンの手綱を任せられてきた西村騎手も、未勝利戦を勝利した後にこのフェアリーS(G3)での出走を、杉山調教師に進言してきた。

 「西村騎手はイフェイオンの能力の高さを誰よりも買っていてくれました。8枠13番からの出走となり、条件的には厳しいレースとなりましたが、それでも勝たせてくれたのは、西村騎手の積極的な騎乗だったと思います」(正岡牝馬調教主任)

 外枠からのスタートながらも、積極的にポジションを上げていったイフェイオンと西村騎手は、手応えも十分に最後の直線を迎えていく。坂を上り切ってからは更にもう一伸びを見せ、ゴール前では同じ社台ファーム生産馬である、マスクオールウィンと併せ馬をするかのようにゴールへと飛び込んだ。

 「牧場のOBでもある杉山調教師に初の重賞タイトルを授けられたのは、とても感慨深い思いがあります。ここは人馬共に通過点として、これからの更なる飛躍を祈念するとともに、私たちもこの勢いに付いていけるように精進していきたいです」と話す正岡牝馬調教主任。母のイチオクノホシは現役時に阪神牝馬S(G2)とクイーンC(G3)で2着。通算成績は17戦2勝ながらも、掲示板を外したのは4度だけという堅実なレースを続けていった。

 このイフェイオンのフェアリーS(G3)優勝が、産駒では初となる中央重賞勝ちとなった。現2歳には全弟となる牡馬(イチオクノホシの22、父エピファネイア)がおり、2023年のセレクトセール1歳セッションでは6,160万円の評価を受けている。

 牡馬ということもあるのか、育成スタッフからは身体もしっかりとしているとの評価も受けている。そして、1歳馬にもイチオクノホシの23(牝、父モーリス)がいるだけでなく、今年の4月にはホットロッドチャーリーの産駒が誕生を予定している。

 その当歳馬が産まれる頃には、牝馬三冠クラシックも桜花賞(G1)を皮切りに始まっていく。その桜花賞(G1)で11着に敗れた母イチオクノホシのリベンジをイフェイオンに晴らしてもらおう。