重賞ウィナーレポート

2023年11月11日 デイリー杯2歳S G2

2023年11月11日 京都競馬場 曇 稍重 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ジャンタルマンタル

プロフィール

生年月日
2021年03月21日 02歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
132,912,000円
パレスマリス(USA)
母 (母父)
インディアマントゥアナ(USA)  by  Wilburn(USA)
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
高野 友和
騎手
鮫島 克駿

 Palace Malice産駒として、国内では初めての重賞勝ち馬となったジャンタルマンタル。父のPalace Maliceは現役時にベルモントS(G1)と、メトロポリタンH(G1)を優勝。アメリカで種牡馬入りすると、初年度産駒のストラクターがBCジュヴェナイルターフ(G1)の勝ち馬となっただけでなく、今シーズンからはレックススタッドで繋養されている。

 「1歳厩舎からは、少し気が強いところがあるという申し送りがありました。その点を考慮に入れながら調教厩舎で管理を始めてみたのですが、気の強さを表に出すというよりも、とても慎重に行動するタイプであり、扱いに苦労することはありませんでした」と話すのは社台ファームの丹羽崇智調教厩舎長。本格的な騎乗育成に移った際にも、騎乗者の指示に従うほどに操作性も高く、その後の調教も順調に進められていった。

 「2歳時の6月に、牧場で追い切りを行ったのですが、その時には想定よりも速い時計で、グイグイ進んでくれました。これならば初戦から動けるかもと期待が膨らみました」(丹羽調教厩舎長)

 ジャンタルマンタルは、10月8日のメイクデビュー京都(芝1800m)に出走してくる。好スタートを切ると、牧場の調教でも示していた折り合いの良さを証明するかのように、好位のインコースでレースを進めていく。

 最後の直線では逃げた馬を射程圏内に置くと、残り1ハロン前で外に進路を向けて、一気に加速していく。抜け出してからは鞍上の鮫島騎手が後ろを振り返るほどの脚色の違いで、2着馬に2馬身半差を付けてのゴール。その勝ちっぷりも見事だったが、勝ち時計の1分47秒4も2歳馬離れした好タイムとなった。

 1番人気で迎えられたデイリー杯2歳S(G2)でも、そのレースセンスとスピード能力は群を抜いていた。ここでもスタートを決めると、道中はインコースの3番手を追走。比較的落ち着いた流れとなったこともあるのか、ハミを取って走る姿もあったが、それでも鞍上とのコンタクトは欠いていなかった。

 最後の直線はメイクデビューと同じように逃げ馬の後ろから、次は内にコースを向けると、また残り1ハロンで一気に交わし去っていく。そのまま2馬身差を付けてのゴールと、ここでも安定感のある走りは変わることが無かった。

 その強さには丹羽調教厩舎長も驚きを隠せないでいる。

 「新馬戦、デイリー杯2歳S(G2)と想像以上の強さで驚いています。次は朝日杯FS(G1)となりますが、このまま無事に連勝街道を突き進んで欲しいです」(丹羽調教厩舎長)

 これまでの2戦は京都ながらも、先行抜け出しのレーススタイルは、朝日杯FS(G1)が行われる阪神競馬場でも、なんら変わることなく力を発揮できるはず。BCジュヴェナイルターフ(G1)を制したストラクターと同じように、日本でもPalace Malice産駒のジャンタルマンタルが、2歳時に芝のマイルG1を制する可能性は高い。