2023年06月28日 帝王賞(中央交流) Jpn1
優勝馬:メイショウハリオ
プロフィール
- 生年月日
- 2017年02月25日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:22戦9勝
- 総収得賞金
- 513,305,000円
- 馬主
- 松本 好雄
- 生産者
- 三嶋牧場 (浦河)
- 調教師
- 岡田 稲男
- 騎手
- 濱中 俊
6月28日(水)大井競馬場で行われた農林水産大臣賞典第46回帝王賞(Jpn1)は、前年の覇者メイショウハリオに一昨年の優勝馬テーオーケインズ、そして昨年のチャンピオンズC(G1)を勝ったジュンライトボルトとジャパンダートダービー(Jpn1)優勝ノットゥルノというG1/Jpn1優勝馬含む12頭立てで行われた。
勝ったのは浦河町西舎にある三嶋牧場の生産馬で2番人気メイショウハリオ。帝王賞(Jpn1)を2勝目はチャンピオンスター(1988年、91年)とフリオーソ(08年・10年)ホッコータルマエ(13年・15年)に続く4頭目という快挙で、同レース連覇は史上初めてのこと。
また、1960年創業という三嶋牧場にとっては、今春の高松宮記念(G1) (優勝馬ファストフォース)に続く嬉しい勝利となった。その偉業を遂げた騎手は浜中俊。調教師はJRAの岡田稲男。岡田調教師にとっては、昨年の帝王賞(Jpn1)、5月のかしわ記念(Jpn1)に続く3度目のG1/Jpn1制覇となった。
この日。松本好雄オーナーとともに大井競馬場で観戦した生産者の三嶋健一郎氏は「パドックでは毛艶も良く、馬の具合は良さそうに見えましたが、さすがに強敵揃いの1戦ですから展開も味方して欲しいと思っていました」と振り返り「スタートを上手に出てくれて、道中もこの馬のリズムで追走しているように見えました。最後は内から抜け出したクラウンプライドと、それを追うテーオーケインズの3頭によるきわどい勝負になりましたが、着順表示板にメイショウハリオの「4番」が点滅した瞬間は、本当に心臓に悪いほど(笑)胸が高鳴りました。隣にいた松本オーナーもかなり力が入っておられました。優勝した瞬間はもちろん嬉しかったのですが、その後の口取り撮影で松本会長と一緒にハリオの手綱を引いた瞬間は何とも言えない喜びに包まれました」と生産者ならではの喜びを表現してくれた。
2023年春、三嶋牧場は生産者ランキング全国3位。ノーザンファームと社台ファームに次ぐ位置につけている。三嶋氏は「馬が活躍してくれるのは厩舎や育成牧場など関係するすべての方々のおかげ」と前置きしたうえで「生産牧場としては、トレーニングに耐えられる丈夫な馬をつくることを目標にしています。大切にしているのは放牧地の土と草。そして、広さです」と述べ「当たり前のことを毎日毎日忠実にやっていく。言葉では簡単ですが、やり続けることは難しい。スタッフには頭が下がる思いです」と感謝の言葉を続けた。この日の大井競馬場には、三嶋牧場の従業員も駆けつけ、喜びを分かち合った。三嶋氏は「やはり、大きなレースに勝つことは牧場従業員のモチベーションにつながります。馬が活躍してくれるのは従業員の方たちのおかげ。当日、競馬場に足を運べなかったスタッフにも感謝の気持ちを伝えたい」と述べ「メイショウハリオは6歳になって、道中も余裕をもって走れるようになって、レースぶりが安定してきたと思います、ここまで来たらJRAのダートG1という大きな勲章をとらせてあげたいですね」と期待に胸を膨らませている。