重賞ウィナーレポート

2023年07月02日 ラジオNIKKEI賞 G3

2023年07月02日 福島競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:エルトンバローズ

プロフィール

生年月日
2020年03月18日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:7戦3勝
総収得賞金
165,893,000円
ディープブリランテ
母 (母父)
ショウナンカラット  by  ブライアンズタイム(USA)
馬主
猪熊 広次
生産者
桑田牧場 (荻伏)
調教師
杉山 晴紀
騎手
西村 淳也

 秋以降の飛躍を目指す3歳馬たちによるハンデキャップ競走「第72回ラジオNIKKEI賞(G3)」が7月2日、福島競馬場芝1800mで行われた。

 勝ったのは西村淳也騎手騎乗で3番人気エルトンバローズ。好スタートから好位のインを手応えよく進み、4コーナーで外に持ち出されると鋭く伸びて先頭ゴールイン。未勝利戦の勝利から3連勝で重賞ウィナーの仲間入りを果たしている。管理トレーナーの杉山晴紀調教師は今年の天皇賞(春)(G1)(優勝馬ジャスティンパレス)以来の重賞勝利で通算16勝目、騎乗した西村騎手は今年のマーメイドS(G3)(優勝馬ビッグリボン)以来の重賞勝利で通算5勝目。エルトンバローズの父で、現在は日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬生活を送っているディープブリランテにとっては2020年日経新春杯(G2)(優勝馬モズベッロ)以来の勝利で通算4つめの重賞勝利となった。

 エルトンバローズの生まれ故郷は浦河町の桑田牧場。1962年創業という牧場で69年に法人化。現在は7人のスタッフで繁殖牝馬20頭前後を繋養し、配合にこだわり、馬が育つ環境にこだわり、そして働くスタッフにこだわりながら強く、丈夫な馬づくりを実践している。JRA重賞勝利は2008年共同通信杯(Jpn3)(優勝馬ショウナンアルバ)以来となる。

 「生産馬ですからもちろん勝って欲しいと願っていましたが、今回は重賞競走で相手も強くなっていましたので、期待半分、不安半分で見ていました」というのは、同牧場の桑田美智代代表。当初は日帰りでも競馬場へ応援に行くつもりだったというが、体調を崩して牧場テレビでの応援だったそうだ。

 「現地応援ではなかった分、落ち着いてレースを見ることが出来たのかもしれませんが、西村騎手の好騎乗もあって強い勝ち方だったと思います。先々に楽しみが広がるような内容だったと思いますが、今にして思えば(応援に行けず)エルトンバローズに悪かったなと思っています」と苦笑い。

 「母ショウナンカラットも当牧場の生産馬です。ブライアンズタイム産駒で期待の大きな馬だったのですが、勝てそうで勝ちきれず繁殖牝馬として戻ってきました。どちらかといえばコロンとした体形で、血統的にサンデーサイレンス系種牡馬と配合できるので、ずっとサンデーサイレンス系種牡馬を選んで配合してきました」とのこと。ディープブリランテもそんな考えから配合したそうだ。

 今でこそ500kgにまで成長したエルトンバローズだが、生まれたときは「それほど大きな馬ではなく普通サイズ。でも、バランスが良く、性格も素直な馬でしたが、こうして高いレベルで活躍してくれているのは猪熊オーナーのおかげだと思っています」と牧場時代を振りかえりながら、エルトンバローズを取り巻く人たちへの感謝を口にした。

 「この勝利で今後の選択肢が増えたと思いますが、それを決めるのもオーナーの楽しみだと思います。私たちは、とにかく無事に、長く走ってくれることを祈るだけです」とインタビューを締めくくってくれた。