重賞ウィナーレポート

2023年06月11日 エプソムC G3

2023年06月11日 東京競馬場 曇 稍重 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ジャスティンカフェ

プロフィール

生年月日
2018年05月18日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:15戦5勝
総収得賞金
209,246,000円
エピファネイア
母 (母父)
カジノブギ  by  ワークフォース(GB)
馬主
三木 正浩
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
安田 翔伍
騎手
横山 和生

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図るべく、船橋競馬場での開催を中止。サラブレッドオークションのシステムを用いての入札という形で取引された、2020年の千葉サラブレッドセールの上場馬たち。

 取引のシステムは変われど、即戦力と言える2歳馬が上場されていたのを証明するかのように、取引馬は早い時期からの活躍を始めただけでなく、その中からはゴッドセレクションが2021年の伏竜Sを優勝して、同じ年の兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)とジャパンダートダービー(Jpn1)でも2着に入着。そして、ジャスティンカフェが今年のエプソムC(G3)を優勝した。

 「セールに臨むべく牧場の坂路で追い切ったのですが、その時に出色の好時計を出しており、その走りを三木オーナーに見初められて、落札していただきました」とは社台ファームの東礼治郎場長。ちなみにその時計だが、1ハロンの11秒4が社台ファーム上場馬の一番時計であり、2ハロンの22秒3もまた二番時計と、切れだけでなく長くいい脚を使えることも証明していた。ちなみに落札額の3,520万円は、この時のオークションでは4位となる高い評価を与えられている。

 年明けのメイクデビュー中京を勝利したジャスティンカフェは、初の重賞挑戦となるアーリントンC(G3)でこそ13着に敗れはしたが、その後は高い複勝率にも証明されているように、卓越した末脚を武器にしながら、確実にクラスを上げていく。

 1番人気の支持を集めた4歳時のエプソムC(G3)こそ4着に敗れたものの、その年の秋の毎日王冠(G2)では、勝ったサリオスとは半馬身差の2着となり、今年のダービー卿ChT(G3)でも2着に入着。そして7度目の重賞挑戦となる今年のエプソムC(G3)を制してみせた。

 「本馬の有り余る爆発力を、入厩当初からコントロールしてくれた安田調教師と、スタッフの皆様が重賞タイトルへと導いてくれたのだと思います」(東場長)

 次走は毎日王冠(G2)となっているが、昨年の4着から見事に勝利をあげたエプソムC(G3)と同様に、今のジャスティンカフェならば、毎日王冠(G2)でもリベンジを果たしてくれるに違いない。

 「三木オーナーには、ようやく牧場の生産馬で重賞を勝っていただけたことが、本当に嬉しいです。ジャスティンカフェはまだまだ奥があると思っていますし、毎日王冠(G2)でも好走を期待しています」と東場長。ここで重賞勝利をあげた向こうには、待望のG1タイトルも見えてくる。