重賞ウィナーレポート

2023年05月11日 東京プリンセス賞(GDJ)

2023年05月11日 大井競馬場 曇 良 ダ 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:サーフズアップ

プロフィール

生年月日
2020年05月02日 03歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:8戦3勝
総収得賞金
61,550,000円
ドレフォン(USA)
母 (母父)
ハッピーウェーブ  by  ゴールドアリュール
馬主
吉田 照哉
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
山下 貴之
騎手
御神本 訓史
  • 産まれた直後のヘスペリスと母ブリトマルティス(写真:新冠橋本牧場提供)
    産まれた直後のヘスペリスと母ブリトマルティス(写真:新冠橋本牧場提供)
  • 新冠橋本牧場の放牧地で過ごす親仔
    新冠橋本牧場の放牧地で過ごす親仔
  • 広々とした新冠橋本牧場の放牧地
    広々とした新冠橋本牧場の放牧地
  • 新冠橋本牧場の厩舎
    新冠橋本牧場の厩舎
  • 新冠橋本牧場の看板
    新冠橋本牧場の看板

 『グランダム・ジャパン2026』3歳シーズンの第5戦「東京プリンセス賞(大井)」は、4番人気ヘスペリス(大井)が優勝。逃げた1番人気アンジュルナに4コーナーで並びかけて一騎打ちに持ち込み、直線で一度は引き離されたものの、諦めずにジリジリと脚を伸ばしての差し切り勝ち。デビュー4戦目での重賞初勝利を南関東牝馬クラシック二冠目の大舞台でなし遂げた。

 ヘスペリスの生まれ故郷は、新冠町東泊津の新冠橋本牧場。過去には1999年のダート重賞を5勝したスノーエンデバーや、2007年~2008年にかけて同じくダート重賞5勝を挙げたメイショウトウコンなど数多くの重賞馬を輩出。記憶に新しいところでは、昨年の東スポ杯2歳S(G2)を制し、今年の日本ダービー(G1)でアタマ差の2着したパントルナイーフも同牧場で産声をあげた1頭だ。

 「東京プリンセス賞はテレビで見ていましたが、直線でアンジュルナに一度離されたにも関わらず、また差し返したのには驚きました。想像していた以上に強い内容でした」とレースを振り返るのは、新冠橋本牧場の代表・橋本英之さん。「決して大きくはない馬なのに、パワーのいるダートであの脚は凄いと思います。直線の長い大井コースも、この馬には合っていそうですね」と生産馬の激走に感心する。

 ヘスペリスの母ブリトマルティスはノーザンファームからの預託馬で、新冠橋本牧場にやって来てから4頭の仔を出産。その中には岩手競馬の重賞を3勝したラビュリントス(牝、父キンシャサノキセキ)もいて、地方競馬とは縁が深い。ヘスペリスを産んだ時にはすでに19歳となっており、その出産を最後に繁殖を引退している。「母のブリトマルティスはおとなしい繁殖牝馬でしたが、産まれてくる仔は活発な馬が多かったです。でも、最後の仔となったヘスペリスだけは性格が穏やかで、手のかからない馬でした。馬体は中サイズで、いかにもホッコータルマエ産駒らしいという印象でした」と牧場で育った時期を思いだす。

 ヘスペリスはデビューから4戦3勝。2戦目に半馬身差2着に敗れた時の相手がのちの羽田盃(Jpn1)3着馬ロウリュで、牝馬には1度も先着を許していない。まだまだ底を見せておらず大物感たっぷりだが、デビューから馬体重が減りつづけており、春は無理をせずに休養して秋に備えることになった。「馬体重が増えてくれば、さらに力を発揮できると思います。決して早熟タイプの馬ではないので、これからも息長く活躍し、古馬となってからも牝馬ダートグレードなどを沸かせてほしいですね。期待しています」とエールを送る橋本英之さん。直線の長い大井や門別にも、古馬牝馬のダートグレードは設けられている。いつの日かその大舞台で、ヘスペリスが先頭ゴールするシーンを見てみたい。