重賞ウィナーレポート

2023年04月16日 アンタレスS G3

2023年04月16日 阪神競馬場 晴 重 ダ 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:プロミストウォリア

プロフィール

生年月日
2017年03月26日 06歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:8戦6勝
総収得賞金
145,332,000円
マジェスティックウォリアー(USA)
母 (母父)
プロミストスパーク  by  フジキセキ
馬主
有限会社シルク
生産者
坂東牧場 (平取)
調教師
野中 賢二
騎手
鮫島 克駿

 去の優勝馬にはオメガパフューム、テーオーケインズ、ホッコータルマエなどダートのA級馬が名を連ね、6月に行われる帝王賞(Jpn1)への重要なステップレース第28回アンタレスS(G3)が4月16日に阪神競馬場で行われ、鮫島克駿騎手騎乗の1番人気プロミストウォリアが逃げ切って重賞2連勝。通算成績を8戦6勝2着1回とした。

 プロミストウォリアの生まれ故郷は平取町の坂東牧場。オジュウチョウサンの生産牧場としても知られる同牧場は昭和25年創業。当時は、日本ではまだ珍しい育成専門の牧場として、その歴史をスタートさせている。

 現在は生産から育成、休養までを行う総合牧場で本場ほか5つの分場を構え、その総面積は、東京ドーム30個分に相当する150ha。840mの屋内坂路と1周1000mの屋内ダートトラックコースなどを備えている。

 この日、坂東正積社長とともに阪神競馬場で愛馬の勝利を目の当たりにした荒木マネージャーは「馬を信じてはいましたが、強さを再認識させてもらったような競馬だったと思います。夢が広がる1戦でした」と白い歯を見せた。勝利を重ねれば重ねるほどにマークが厳しくなるのは逃げ馬の宿命。別定59kgを背負ったプロミストウォリアが1コーナーまでに先手を奪ったが、ライバルたちからの執拗なマークにあってペースが落ちない。2コーナーから向こう正面に入ると12秒0、11秒9、12秒1というハイラップ。絡んできた馬たちが次々と脱落していくなかで、早めに後続を突き放すと最後の直線を力強く駆け抜けた。

 「59kgを背負って、あのラップを踏んで、なおかつ3~4角で反応してくれたときに、本当に強いと思いました。最後はさすがに脚があがってしまったようですが、それでも勝ったことを評価したいと思います」と笑みを広げた。

 これで昨年秋に復帰してから2つの重賞含み、5連勝。同じ距離でもスローペースから上がりの早い競馬に持ち込んだ東海S(G2)と激しい消耗戦を勝ち切った今回。まったく異なるレースを勝ち切った自信は大きい。

 「大きなけがを繰り返した馬で、6歳とはいえキャリアは今回が8戦目というキャリア。それでも昨年秋からは順調に使われて、パドックを歩く姿にも自信のようなものが見えました。もともと落ち着いた馬ですが、オープン馬らしい雰囲気を身に着けてきて、一段と良くなってきたように見えました」と荒木マネージャー。次は、さらに相手も強くなる上に初コース、初ナイターと初モノ尽くしとなるが「生産者としては応援するだけ。ここまで辛抱強く我慢してくださったオーナーサイドや厩舎関係者の方々のためにも頑張ってほしい」とエールを送っている。