重賞ウィナーレポート

2023年04月08日 NZトロフィー G2

2023年04月08日 中山競馬場 曇 稍重 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:エエヤン

プロフィール

生年月日
2020年04月21日 03歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:5戦3勝
総収得賞金
86,914,000円
シルバーステート
母 (母父)
シルクヴィーナス  by  ティンバーカントリー(USA)
馬主
(株) ニッシンホールディングス
生産者
須崎牧場 (新冠)
調教師
伊藤 大士
騎手
M.デムーロ

 3着までにNHKマイルカップ(G1)の優先出走権が与えられるニュージーランドトロフィー(G2)が4月8日に曇り、やや重馬場の中山競馬場で行われ、好スタートから好位をキープしたM.デムーロ騎手騎乗の2番人気エエヤンが最後の直線で馬場の真ん中を堂々と突き抜けて重賞初勝利。通算成績を5戦3勝とした。

 同馬の生まれ故郷は新冠町の須崎牧場。代表の須崎孝治さんは新冠町の競走馬総合商社(株)優駿の社長を務め、また日高軽種馬農業協同組合の副組合長を長く務めるなど多忙な毎日を送りながら、プロキオンS(G3)に勝ち、マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)をレコード勝ちしたアルクトスなどを送り出してきた。

 開口一番「(未勝利戦、自己条件戦と)連勝してきましたけど、今回は重賞競走とあって前年の2歳チャンピオンなど強い馬たちが相手。そんな馬たちを相手にどれくらいの競馬をしてくれるのだろうかと思っていたのですが、私の想像を超える強さを見せてくれました。生産馬ですから勝って欲しいと思っていましたが、強い勝ち方をしてくれたことが嬉しかったし、びっくりしました」と喜んだ。

 同馬は、(株)優駿が管理運営する優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を送るシルバーステート産駒で、かつ北海道市場セレクションセール取引馬。須崎社長は「二重、三重の喜び」と相好を崩している。

 「北海道市場で高く評価された馬だけに、なんとかその期待に応えて欲しかった。そういう意味でも嬉しい」と言葉をつづけた。

 牧場時代のエエヤンは、多くのシルバーステート産駒がそうであるように、成長力に富んだ馬だったようだ。「今でこそ500kgにまで成長しましたが、牧場時代はいわゆる大柄で、見場がするような馬ではありませんでした。4月後半生まれというのも影響していたかもしれません。その代わり気性は強かった。これもまたシルバーステート産駒に共通する部分です。そういう意味ではシルバーステート産駒らしい、シルバーステート産駒なのかもしれません」と須崎社長。シルバーステートは初年度産駒ウォーターナビレラらの活躍で種付料が一気に引き上げられたが、それでも配合希望者が後を絶たない人気種牡馬。「何とかG1サイアーにしたい、なってほしい」という言葉に、種牡馬を預かる会社の代表としての責任の重みが感じられる。

 そして、この馬は半兄には14年の京成杯(G3)に勝ったプレイアンドリアルがいて、現3勝クラスの現役活躍馬カイトゲニーの半弟。「シルクヴィーナスは、馬主の方からお預かりしていた繁殖牝馬ですが、ヒシアマゾンやアドマイヤムーン、エフフォーリアを送り出したケイティーズにさかのぼるファミリーです。長く間、途切れることなく活躍馬を送り出し、昨年のエルムS(G3)に勝ったフルデプスリーダーも、同じ母系です。エエヤンは14歳時に出産した馬ですが、母子ともに元気でしたよ」と牧場時代を振り返り「エエヤンって素晴らしい名前だと思います。たくさんのファンに愛される馬になるように、これからも活躍を期待したいと思います」と期待に胸を膨らませている。