2023年02月18日 ダイヤモンドS G3
優勝馬:ミクソロジー
プロフィール
- 生年月日
- 2019年05月04日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:10戦5勝
- 総収得賞金
- 100,768,000円
- 父
- オルフェーヴル
- 母 (母父)
- スターエンジェル by アフリート(CAN)
- 馬主
- 江馬 由将
- 生産者
- タバタファーム (門別)
- 調教師
- 辻野 泰之
- 騎手
- 西村 淳也
国内で行われる平地の最長距離重賞レース「第73回ダイヤモンドS(G3)」が2月18日、東京競馬場芝3400mで行われ、レース前半は後方インで脚を溜めていた2番人気ミクソロジーが4角10番手から、最後の直線で前を行く9頭を大外一気のごぼう抜き。3分29秒1(良)のレコードタイムで重賞初挑戦を初勝利で飾った。
ミクソロジーの生まれ故郷は日高町美原に位置するタバタファーム。毎年10~15頭前後を送り出している生産牧場で、これまでJBCスプリント(G1)など重賞6勝のスターリングローズや川崎記念(Jpn1)など重賞3勝のミツバ、オークス(G1)2着ゴールデンジャックなどを送り出している。レース後、代表の田端修さんに話を聞くことが出来た。
「今回は東京競馬場で応援することが出来ました。競走馬としてデビューしたあとのミクソロジーに会うのは初めてだったのですが、パドックを歩く姿は、体重以上に逞しく見えました。大切に育てていただいたのだと思います」と感謝の言葉を述べ「最後は内外で大きく離れていましたし、ゴールした瞬間は勝ったのか負けたのかは分かりませんでした。でも、ターフビジョンではミクソロジーを大きく映してくれていたので、あぁ勝ってくれたのだなと、ほっとしたのを覚えています」と笑顔を広げた。タバタファーム生産馬の重賞勝利は2019年の川崎記念(Jpn1) (優勝馬ミツバ)以来で、JRA開催では2018年京都金杯(G3)(優勝馬ブラックムーン)以来とのことだ。
昨年秋から4連勝で重賞ウィナーの仲間入りを果たしたミクソロジーの牧場時代のことをうかがうと「この馬はオルフェーヴルの初年度産駒がデビューした翌年春に種付けした馬なのですが、初年度産駒のラッキーライラックやエポカドーロなど、ミスタープロスペクター系との相性の良さに期待しての配合でした。生まれたときは標準的なサイズだったのですが、オルフェーヴルの仔らしい成長曲線の馬で、頭の良い馬でした。気性は強いのですが、教えることに対する理解は早かったですね」と話してくれた。
「北海道市場サマーセールに上場させたときは、あまり目立つような馬ではなかったと思いますが、見出してくれたオーナー関係者の方々に感謝ですし、今回、本馬場表彰を経験させてくれた馬にも感謝です」と、ここでも感謝の言葉を重ねている。
「ミクソロジーの母スターエンジェルは、約30年前に導入したコマーズの仔で、ゴールデンジャックやスターリングローズの全妹という血統。期待の大きな繁殖牝馬でした。15歳でミクソロジーを生んでくれたあと不受胎が続いて、結局ミクソロジーが最後の産駒となりました。幸い、血を繋いでくれる繁殖牝馬がおりますのでコマーズの血は大切に育てて行きたいと思います」と述べ「ミクソロジーは、これからは強い馬たちの競馬になると思いますが、まだキャリアの浅い馬。まだまだ伸びしろもあると思いますし、これからもケガなどしないように無事に長く走ってほしいと思います」とエールを送っている。