2023年02月12日 京都記念 G2
優勝馬:ドウデュース
プロフィール
- 生年月日
- 2019年05月07日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:7戦5勝
- 総収得賞金
- 1,250,497,000円
- 父
- ハーツクライ
- 母 (母父)
- ダストアンドダイヤモンズ(USA) by Vindication(USA)
- 馬主
- (株) キーファーズ
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 友道 康夫
- 騎手
- 武 豊
名馬は名ホースマンを作り上げる。現在、ノーザンファーム空港のD2厩舎を任されている菅原洸厩舎長は、サブチーフだった頃に、育成馬だったドウデュースに騎乗してきた。
「後にダービー馬となった馬に携わったのは、ドウデュースが初めてでした。その日本ダービー(G1)だけでなく、凱旋門賞(G1)に出走した育成馬では初めてでしたし、他にも幾つもの感動をドウデュースにはもらってきました」(菅原厩舎長)
そして新たな感動となったのが、日本ダービー(G1)以来の勝利となった、今年の京都記念(G2)だった。ダービー馬としては75年ぶりの勝利となっただけでなく、2着のマテンロウレオに3馬身半差を付ける快勝。3月25日に行われるドバイターフ(G1)に向けて、視界良好と言える勝利となった。
しかも、この京都記念(G2)にはサブチーフ時代の育成馬であり、ホープフルS(G1)を勝利したキラーアビリティも出走していた。
「ダービー(G1)もそうでしたが育成馬2頭がG1馬となって、そして一緒の重賞に出走しているのは感慨深いですね。2頭共にいい状態でしたが、特にドウデュースは日本ダービー(G1)より馬体を増やしながらも、きっちりと臨戦態勢を整えてきた印象がありました」(菅原厩舎長)
育成時から見た目が良かったドウデュースではあったが、騎乗してみると、物足りなさを感じていた時期もあったという。
「当時はしっかりしきれていなかったですし、堅さもあったのでストライドも伸びきれず、もどかしい面もありました。ただ、送り出す前にはだいぶ良くなってきて、伸びやかな走りからも、距離があっていい馬だと思っていました」(菅原厩舎長)
それだけにマイルG1の朝日杯FS(G1)勝利は想像してなかった上に、日本ダービー(G1)での末脚の鋭さにも驚かされたと菅原厩舎長は話す。
「自分たちが想像していた以上の成長力もあったのでしょうが、それを引き出してくれた友道先生や厩舎の皆さん、そしてノーザンファームしがらきのスタッフには感謝しかありません」(菅原厩舎長)
厩舎長となってからも、ドウデュースに携わってきた経験を生かしていきたいと目標を述べる菅原厩舎長。そしてドウデュースには、ドバイターフ(G1)でまた感動をもらいたいと願っている。
「昨年の海外遠征で、また精神的にも強くなったはずです。メンバーは強いですが、いい勝負をしてくれると思っています」とエールを送った菅原厩舎長。現在は牝馬の育成を任せられているが、来年の春には、自らの厩舎から送り出したクラシックホースの取材で、再び話を聞かせて欲しい。