2023年01月15日 日経新春杯 G2
優勝馬:ヴェルトライゼンデ
プロフィール
- 生年月日
- 2017年02月08日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:13戦4勝
- 総収得賞金
- 378,047,000円
- 母 (母父)
- マンデラ(GER) by Acatenango(GER)
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 池江 泰寿
- 騎手
- D.イーガン
2023年度から平地競走の斤量が引き上げられ、4歳以上牡馬の斤量は58kg、牝馬は56kgに統一されることとなった。
日経新春杯(G2)のようなハンデ戦も昨年より総じて斤量を背負う馬が増えていたが、トップハンデを背負ったヴェルトライゼンデは、なんと59kgを背負ってこのレースに臨むこととなった。
「59kgはさすがに背負わされた感もありましたが、今後はヴェルトライゼンデのように実力のある馬は、このような斤量も増えていくかと改めて思いました」とは育成を手掛けてきた山内大輔厩舎長。それまでの重賞勝ちは昨年の鳴尾記念(G3)のみながらも、重賞ではホープフルS(G1)を含めて4度の2着。また日本ダービー(G1)と、昨年のジャパンC(G1)で3着になった実力は、このメンバーでは間違いなく格上の存在と言えた。
「ジャパンC(G1)は一瞬、勝ったと思いました。それだけいいレースを見せてくれましたし、改めて力のある馬だなと思いました」(山内厩舎長)
しかも、中京コースはここまで2戦1勝2着1回と得意としている舞台であるだけでなく、距離の2200mは勝ち鞍こそ無いものの、ここまでの実績からすれば、全く問題の無い条件とも言えた。
人気はロバートソンキーに譲る形となったが、レース内容はこれまでの実績通りと言える、まさに盤石の内容となった。この日の中京競馬場は前日からの雨の影響もあって、外が伸びる馬場となっていたが、インコースでレースを進めていったヴェルトライゼンデは、最後の直線に入ると馬場の真ん中へ進路を向けていく。
「やはり斤量も影響していたのか、これまでより反応が鈍かった感もありましたが、それでもイーガン騎手はいい馬場を選んでしっかりと脚を伸ばしてくれただけでなく、抜け出すとソラを使うことまでも考えた見事な騎乗でした」(山内厩舎長)
今年で6歳となったものの、屈腱炎で長期休養を挟んだこともあって、まだ13戦しかレースを使えていない。そして、その休養期間は山内厩舎長の元で再起を図っていた。
「競走馬として一番の充実している時期の休養となって感もありましたが、兄弟の活躍や自身の活躍を見ても、今が充実期を迎えた印象を受けます。脚元のこともあるだけに、今後も一戦一戦が勝負になりますが、十分なケアをしてくれているノーザンファームしがらきのスタッフや、いい状態でレースに臨ませてくれている厩舎の皆さんには感謝しかありません」(山内厩舎長)
次走は大阪杯(G1)への出走を予定。これが6度目のG1挑戦となるが、まさに一戦必勝のレース内容で、ついにタイトルを掴みとるのかもしれない。