重賞ウィナーレポート

2022年11月03日 JBCクラシック(中央交流) Jpn1

2022年11月03日 盛岡競馬場 小雨 良 ダ 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:テーオーケインズ

プロフィール

生年月日
2017年04月27日 05歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:18戦10勝
総収得賞金
495,684,000円
シニスターミニスター(USA)
母 (母父)
マキシムカフェ  by  マンハッタンカフェ
馬主
小笹 公也
生産者
ヤナガワ牧場 (門別)
調教師
高柳 大輔
騎手
松山 弘平

 同じ日に3つのJpn1競走が組まれているJBCデー。その中で最も高額賞金で争われるJBCクラシック(Jpn1)を勝ったのは、日高町ヤナガワ牧場生産のテーオーケインズだった。最終的な単勝オッズは1.8倍。2番人気以下を大きく離した支持を集めていたが、この日盛岡競馬場に足を運んだ同牧場の梁川正普代表は「馬場状態の発表は良馬場でしたが、降ったりやんだりしていた雨が途中から降り続いていました。重馬場は昨年の帝王賞(Jpn1)を勝たせていただいておりますが、盛岡競馬場は極端に時計が早くなることがあるので、人気を背負っていた分、どうなのかなという気持ちもありました」と、レースの前は、やや不安な気持ちもあったそうだ。

 レースは、米国のケンタッキーダービー(G1)でも先行して見せ場を作ったクラウンプライドが引っ張る展開。外枠から好位をキープしようとしていたテーオーケインズだったが、1~2角では、外を回らざるを得ない分やや置かれ加減。追走に苦労しているようにも見えたというが、向こう正面に入ると少しずつポジションをあげ、最後は逃げ粘ろうとするクラウンプライド、ユニコーンS(G3)の優勝馬でジャパンダートダービー(Jpn1)2着のペイシャエスをあっさりと捕らえて先頭ゴールイン。世代交代を迫る3歳馬たちに貫録の違いを見せつけ、自身3つ目となるG1/Jpn1タイトルを手中にした。

 「直線に向いた時の手応えは良く見えましたが、道中はずっと外を回っていましたし、競馬は最後の最後にゴールするまで何があるかわかりません。勝利を確信したのはゴール板を過ぎてからです。勝てて良かった。嬉しかったです。」と笑顔を広げた。

 ヤナガワ牧場は、現在代表を務める梁川正普さんの祖父、正雄さんが1967に創業。先代で現在会長を務める正克氏、そして正普代表が次々と活躍馬を送り出している。JRA最高賞金獲得馬のキタサンブラックや、フェブラリーS(G1)連覇などG1/Jpn1競走11勝のコパノリッキー、高松宮記念(G1)優勝コパノリチャード、フェブラリーS(G1)優勝サンライズバッカスなど、生産馬による活躍は枚挙に暇がない。

 テーオーケインズの牧場時代については「バランスが良く、体のラインがきれいな馬でした。同世代の中では高い評価をしていた馬ですが、これほど強くなってくれるとは。育成牧場や高柳厩舎など、これまで携わっていただいた方々のおかげと感謝しています」と述べ「父のシニスターミニスターは今から15年ほど前に、同世代の生産者グループで米国から導入した馬です。そのような馬から大きな舞台で活躍できる馬を生産できたことは、仲間の一人として嬉しい限り。このあとはチャンピオンズカップ(G1)と聞いていますが、とにかく無事に。この馬の力を発揮できるような競馬を期待したいと思います」と静かに喜びを語ってくれた。