重賞ウィナーレポート

2022年10月22日 富士S G2

2022年10月22日 東京競馬場 曇 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:セリフォス

プロフィール

生年月日
2019年03月07日 03歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:7戦4勝
総収得賞金
493,126,000円
ダイワメジャー
母 (母父)
シーフロント(FR)  by  Le Havre(IRE)
馬主
(株) G1レーシング
生産者
追分ファーム (安平)
調教師
中内田 充正
騎手
藤岡 佑介
  • 国道234線からほど近い場所に牧場はある
    国道234線からほど近い場所に牧場はある
  • 当歳馬もすくすくと育っている
    当歳馬もすくすくと育っている

 NHKマイルC(G1)の後、初めての古馬との対戦となる安田記念(G1)に出走。4着に敗れはしたものの、勝ち馬のソングラインと0秒1差のレースをした、セリフォスの能力を証明するには充分過ぎる結果となった。

 「NHKマイル(G1)では人気に応える結果を残せなかったのですが、その後、調子が上がってきたとのことで、安田記念(G1)への出走が決まりました。さすがにレースの後は疲れていただけに、元気が戻るまでは乗り運動を控えながら調整を行いました」と話すのは追分ファームリリーバレーの平沼敏幸厩舎長。約3週間程経ってから、本格的な運動を開始すると、気持ちも前向さが出てくるようになり、調教の動きも日に日に良くなっていった。

 「育成時から完成度が高い馬でしたが、そこに様々な経験が加わってきたこともあるのか、精神面も大人になってきた印象を受けました」

 8月末まで追分ファームリリーバレーで管理されたセリフォスは、次走が富士S(G2)に決まると、そこから更に状態を上げていく。その富士S(G2)ではG1馬や重賞勝ち馬を差し置いて、1番人気の支持を集めた。

 「1番人気に応えるような結果が出て欲しいと思っていました。それにしても強い勝ち方だったと思います」(平沼厩舎長)

 2番人気のダノンスコーピオン、3番人気のソウルラッシュと人気馬3頭が争ったゴール前で、2頭の外から颯爽と交わしていったのはセリフォスだった。

 「一瞬でスピードに乗るのがこの馬の持ち味だと思いますし、それを生かせるような落ち着きもレース中には見られました。コース実績もあるだけに、阪神競馬場で行われるマイルCS(G1)も楽しみになりました」(平沼厩舎長)

 今年に入ってからのG1レースで、セリフォスが出走したNHKマイルC(G1)だけでなく、そのセリフォスとイルーシヴパンサーが出走した安田記念(G1)。そして、ガイアフォースが出走した菊花賞(G1)と、追分ファーム生産馬は1番人気の支持を集めている。

 その3頭のうちセリフォスに加えて、ガイアフォースの育成を手掛けてきたのが平沼厩舎長。平沼厩舎長だけでなく、追分ファームとしてもこれまでの悔しさを晴らすべく、このマイルCS(G1)は最高の舞台ともなった。

 「何とかG1を勝ってもらいたいです。鞍上も国内外でG1を勝利しているレーン騎手に決まりましたし、マイルCS(G1)でもセリフォスのいいところを引き出してくれると思います」と平沼厩舎長。追分ファーム生産馬は2017年にペルシアンナイトがマイルCS(G1)を優勝。牧場にとってもげんのいいレースで、5年ぶりのG1制覇を目指していく。