2022年09月11日 セントウルS G2
優勝馬:メイケイエール
プロフィール
- 生年月日
- 2018年02月23日 04歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:12戦7勝
- 総収得賞金
- 330,060,000円
- 父
- ミッキーアイル
- 母 (母父)
- シロインジャー by ハービンジャー(GB)
- 馬主
- 名古屋競馬 (株)
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 武 英智
- 騎手
- 池添 謙一
セントウルS(G2)を勝利し、これでJRA平地重賞6勝となったメイケイエール。ちなみに同じ重賞6勝馬には同世代のソダシがいるが、そのソダシはここまでG1を3勝。牡馬も向こうに回してきたメイケイエールが、G1を勝っていないのは不思議な気もするが、レースレコードを樹立しての今回の勝利は、改めてG1初制覇にリーチをかけたと言ってもいいだろう。
「強いレースを見せてくれました。中間の状態の良さは、管理をしてくれていたノーザンファームしがらきのスタッフからも聞いていましたし、パドックを周回する姿や、返し馬に入った時の弾むような走りを見ても、春先より一段と逞しく見えました」と話すのは、ノーザンファーム早来の山根健太郎厩舎長。このセントウルS(G2)は、京王杯SC(G2)より14㎏増での出走となったが、まさに成長分と言えるような充実ぶりは、精神面の成長にも表れていた。
「レースもプレッシャーを受けることなく運べましたし、鞍上の池添騎手とのコミュニケーションも上手に取れていました。これなら最後の直線でもしっかりと伸びて来るのではと思いましたが、それでも直線に入ってからの脚色には驚かされました」(山根厩舎長)
スプリント戦らしく、よどみのない流れを5番手で追走したメイケイエールは池添騎手のゴーサインに答えるかのように、直線で進出を開始。上がり3ハロン32秒9はメンバー中最速。その走破時計もさることながら、2着のファストフォースには2馬身半差を付ける、まさに快勝となった。
「6つも大きなレースを勝たせてくれた武(英智)先生や厩舎の皆さん、そして、中間を管理してくれているノーザンファームしがらきのスタッフには頭の下がる思いです。日々の管理だけでなく、レース後のケアも大変だと思いますが、常にいい状態で臨ませてくれていることが、これまでの活躍や、そして、セントウルS(G2)での強いレースに繋がったと感謝するだけです」(山根厩舎長)
次走は5度目のG1挑戦となるスプリンターズS(G1)。昨年は4着に敗れているものの、競走成績にも表れているように、心身ともに充実期を迎えた今ならば、戴冠の可能性は充分にあると言えそうだ。
「勿論、期待をしていますが、それよりも無事に走り切って欲しい、そして、能力を出し切って欲しいと祈るしかありません。ただ、これまで抱えていた不安が解消された状態でレースに臨めるのは明らかですし、これまでのG1よりも、勝てる可能性はあると信じています」
そう話す山根厩舎長にとっても、厩舎を任せられてから、初めてのG1制覇がかかる今年のスプリンターズS(G1)。人馬共となる歓喜の瞬間は、すぐそこまで近づいている。