重賞ウィナーレポート

2022年08月21日 札幌記念 G2

2022年08月21日 札幌競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ジャックドール

プロフィール

生年月日
2018年04月08日 04歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:11戦7勝
総収得賞金
268,640,000円
モーリス
母 (母父)
ラヴァリーノ(USA)  by  Unbridled's Song(USA)
馬主
前原 敏行
生産者
クラウン日高牧場 (門別)
調教師
藤岡 健一
騎手
藤岡 佑介

 秋のG1シリーズへとつながる札幌記念(G2)が8月21日、札幌競馬場で行われ、逃げ馬を見るような位置でレースを進めた3番人気ジャックドール(牡4歳、父モーリス)が4角手前で2番手に上がり、最後は力でねじ伏せるように先頭ゴールインを果たし、通算成績を11戦7勝2着2回(重賞2勝)とした。勝ちタイムは2分1秒2(良)。管理する藤岡健一調教師にとっては今年の金鯱賞(G2)に続く重賞勝利で通算15勝目。藤岡佑介騎手にとっては今年の毎日杯(G3)以来の重賞勝利で通算44勝目となった。

 ジャックドールの生まれ故郷は、株式会社クラウンが運営する日高町の「クラウン日高牧場」。生産活動を本格化させたのは2010年と比較的新しい牧場だが、(株)クラウンは北海道内にある生産牧場の「クラウン日高牧場」「クラウンマリノファーム」と育成牧場「クラウングリーンヒル」の3牧場と、美浦トレセンからほど近い千葉県内の育成牧場「クラウン富里牧場」と大分県の育成牧場「クラウン草地ファーム」と5つの牧場間のコミュニケーションを徹底し、馬1頭1頭に合わせた育成で馬と人との関係性を深めることを目標に日々励んでいる。

 この日、札幌競馬場に応援に駆け付けたクラウン日高牧場の矢野恭裕代表は「大阪杯(G1)以来の競馬でしたが、状態の良さは伝え聞いていました。今回はハナを主張するだろう馬もいましたので、連勝してきた時とは違った競馬になるだろうなとは思っていましたが、良いパフォーマンスを見せてくれるはず」と愛馬に対する信頼感と期待を胸に競馬場へと向かったという。

 4白大流星の派手な栗毛馬。牧場時代のことを尋ねると「あのような外見ですから、放牧地でも目立つ馬でした。その一方で、とても賢い馬でもありました」。北海道市場セレクションセールへと上場し、現在の馬主と巡り合い、一流馬への階段を駆け上がった。

 「信じてはいましたが、それでもレース中は期待と不安が入り混じるような気持ちでした。最後は逃げた馬とのマッチレースのような形になり、ゴール前では交わしたように見えましたが、それでも競馬は何があるかわかりませんから、ほっとしたのは確定ランプが付いたあとです」と、愛馬の快走に相好を崩した。 

 米国産の母ラヴァリーノは2015年に(株)ジェイエス主催の繁殖馬セールで購入した。「当時、11歳でした。血統が素晴らしく、受胎もスムーズで、出産も楽。どちらかといえば子煩悩タイプの母親です」。クラウン日高牧場との相性も良くジャックドールほか、菊花賞(G1)にも出走したディナースタを送り出している。

 「今年はジャックドールの全妹が生まれました」とニッコリ。「このあとは、更に強い馬たちとの戦いになると思いますが、この馬の持ち味を生かしきれるような競馬を期待したいと思います」とエールを送っている。