2022年06月19日 マーメイドS G3
優勝馬:ウインマイティー
プロフィール
- 生年月日
- 2017年04月01日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/芦毛
- 戦績
- 国内:15戦4勝
- 総収得賞金
- 145,170,000円
- 父
- ゴールドシップ
- 母 (母父)
- アオバコリン by カコイーシーズ(USA)
- 馬主
- (株) ウイン
- 生産者
- コスモヴューファーム (新冠)
- 調教師
- 五十嵐 忠男
- 騎手
- 和田 竜二
阪神競馬場の内回り2000mコースを舞台に行われる第27回マーメイドS(G3)が6月19日に行われ、和田竜二騎手騎乗の10番人気ウインマイティーが好位のインでしっかりと脚を溜め、勝負どころとなる3-4角を手応え抜群で進出。直線に向くとあっさりと抜け出した。オークス(G1)3着のあと、長いスランプに苦しんでいたが、2年2か月ぶりに勝利が初の重賞勝利となった。
同馬の生まれ故郷は「ウインレーシングクラブ」「プレジャーオーナーズ」などの拠点となっている新冠町コスモヴューファーム。新冠町泊津地区を中心に5箇所の分場を構える総合牧場だ。
ウインレーシングで代表を務める岡田義広さんは「忘れな草賞に勝ち、オークス(G3)3着のあとは、心身のバランスがうまく噛み合わずにスランプのような状態が続いていましたが、五十嵐厩舎の方々を中心に携わってくれた方々のおかげ。みんなが一生懸命に手を尽くしてくれた。牝馬は1度調子を崩すとなかなか元も戻らないことも多いのですが、あきらめなくて良かったと思っています。本当に感謝したい」と言葉を弾ませた。
牧場時代のことを尋ねると「母親のアオバコリンは、南関東の所属馬でしたがダートグレードで活躍し、東京大賞典(G1)でも5着に入るような活躍牝馬でした。ほかの牧場で繁殖生活を送っていた馬ですが、生まれた当歳馬を見せていただいたとき、母仔で譲り受けたのがきっかけです」と母親導入の経緯を話してくれた。
「移動してきた当初、アオバコリンは放牧地でなかなかほかの馬と馴染めないような面がありました。そういった部分は子供にも遺伝するのかなと思っていましたが、ウインマイティーは図太い面があって、どんどん前に出てくるようなタイプでした。ゴールドシップゆずりの雄大な馬格の持ち主で、育成に入ってからも高い点数が与えられるような馬でした。母馬の導入から時間はかかってしまいましたが、こうして活躍馬を出してくれたことで恩返しができたのなら嬉しい」と白い歯を見せた。
レース後はコスモヴューファームに戻ってトラックコース、そして坂路コースを併用して調整が続けられている。「このあと無事ならばという条件は付きますが、この馬を一生懸命に立て直してくれた方々と一緒にもう1度G1競走に挑戦できるかとしれないと思うと、うれしいです。秋は、さらに強い馬たちとの戦いになると思いますが、頑張ってほしいと思います」とエールを送っている。