2022年07月06日 スパーキングLC(中央交流) Jpn3
優勝馬:ショウナンナデシコ
プロフィール
- 生年月日
- 2017年02月06日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/栗毛
- 戦績
- 国内:22戦9勝
- 総収得賞金
- 287,149,000円
- 馬主
- 国本 哲秀
- 生産者
- 天羽牧場 (門別)
- 調教師
- 須貝 尚介
- 騎手
- 吉田 隼人
『グランダム・ジャパン(GDJ)2022』古馬シーズンの第2戦「スパーキングレディーカップ(Jpn3)」は、単勝オッズ1.3倍の圧倒的人気に応えてショウナンナデシコが優勝。今年に入り、エンプレス杯(Jpn2)、マリーンカップ(Jpn3)、かしわ記念(Jpn1)につづくダートグレード競走4連勝と破竹の快進撃を見せている。
ショウナンナデシコの生まれ故郷は、日高町清畠の天羽牧場。1983年のエリザベス女王杯を制したロンググレイスや、1996年の桜花賞馬ファイトガリバーなど多くの活躍馬を送り出してきた牧場で、現役馬ではシゲルピンクルビーが昨年のフィリーズレビュー(G2)を制して芝の短距離路線で活躍中。このGDJシリーズでは、2014年の若草賞(名古屋)、東海クイーンカップ(名古屋)、のじぎく賞(園田)を3連勝し、関東オークス(Jpn2)でも2着に健闘したトーコーニーケが3歳シーズンのチャンピオンに輝いている。
「58kgの斤量を少し心配しましたが、前走のかしわ記念(Jpn1)でテイエムサウスダンなどの牡馬勢を破って優勝していましたから、牝馬同士となるここは普通に走れば勝ってくれるだろうと思っていました。最後はレディバグにクビ差まで迫られてヒヤッとしましたが、吉田隼人騎手のレース後のコメントではまだ手応えに余裕があったみたいですね。ここへきて本当に力をつけてきたなと感じています」と、同牧場の代表・天羽真崇さんはレースを振り返る。
5歳になってからの快進撃について天羽さんは、「もともと持っていた能力に、体が追いついてきたんでしょうね。靭帯を痛めた3歳の夏に無理をせず、しっかり休ませたのが今の好結果につながっていると思います」と分析し、須貝厩舎の管理能力を称賛する。
天羽牧場では今春、ショウナンナデシコの全弟にあたる父オルフェーヴルの牡馬が生まれている。「予定よりも3週間近く遅れたのですが、元気な牡馬が無事に生まれました。母のショウナンマオが大きな馬なので生まれてくる仔もみんな立派な体をしているのですが、今年生まれた牡馬は生まれた時から72kgもあり、8月末の時点で222kgにまで成長しています。国本オーナーも先日会いに来て、とても期待されていました」と、今年生まれた当歳馬を紹介してくれた。
ショウナンナデシコの次走は、10月6日(木)に大井競馬場で行われるGDJ古馬シーズンの最終戦「レディスプレリュード(Jpn2)」を予定。そして11月3日(祝木)の盛岡競馬場「JBCレディスクラシック(Jpn1)」でのJpn1獲りが最大の目標となる。「まだ1度もショウナンナデシコが走る姿を競馬場へ観に行ったことがないのですが、できればJBCは盛岡競馬場へ応援に行きたいですね。楽しみにしています」と、かしわ記念(Jpn1)で26年ぶりにG1級タイトルを届けてくれた生産馬へエールを送る天羽さん。快進撃をつづけるショウナンナデシコには、同じオルフェーヴル産駒の牝馬で地方のダートグレード競走をステップに世界へ羽ばたいたマルシュロレーヌのような活躍を期待したくなる。