重賞ウィナーレポート

2022年05月22日 佐賀ヴィーナスC(GDJ)

2022年05月22日 佐賀競馬場 晴 良 ダ 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ダノンレジーナ

プロフィール

生年月日
2016年03月15日 6歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:31戦19勝
総収得賞金
101,780,000円
ダノンバラード
母 (母父)
ダノンボンジュール  by  Shamardal(USA)
馬主
酒井孝敏
生産者
白井牧場 (門別)
調教師
小久保 智
騎手
本橋孝太
  • ダノンレジーナの母ダノンボンジュール(15歳)
    ダノンレジーナの母ダノンボンジュール(15歳)
  • ダノンレジーナの半弟(牡当歳、父リアルスティール)
    ダノンレジーナの半弟(牡当歳、父リアルスティール)
  • 仔育て中のダノンボンジュール
    仔育て中のダノンボンジュール
  • 白井牧場の放牧地
    白井牧場の放牧地

 『グランダム・ジャパン2022』古馬シーズンの開幕戦「佐賀ヴィーナスカップ(佐賀)」は、南関東からの遠征馬ダノンレジーナ(浦和)が快勝。向正面から抑えられない手応えで先頭に立つと、楽に後続を突き放して持ったまま2馬身差のゴールイン。南関東の牝馬重賞を3勝(東京シンデレラマイル連覇、しらさぎ賞)している貫禄を、グランダム・ジャパンの舞台で見せつけた。

 ダノンレジーナの生まれ故郷は、日高町福満の白井牧場。1998年のフェブラリーS(G1)を制したグルメフロンティアや、2000年の桜花賞馬チアズグレイスといったG1馬をはじめ、数々の重賞馬を送り出してきた創業50年を超える牧場だ。敷地内に屋内坂路コースを設け、生産、育成、調教、コンサイナー業務などを総合的に手掛けている。

 ダノンレジーナも、白井牧場が生産から育成まで携わった一頭。生産の担当者・榎並遼さんは「あまり印象に残っていないんですよね。ケガや病気もなく順調に育った証だと思います」と話し、中間育成を担当した西嶋竜洋さんは「当歳秋から1歳秋まで見ていたのですが、おとなしくて扱いやすく、同期の馬たちといっしょにいても目立たない馬でした。成長も特に遅いわけではなかったと記憶しています」と当時を振り返る。

 ダノンレジーナの母ダノンボンジュールは、3歳4月にJRAでデビューしたものの勝利することができず、兵庫競馬へ移籍してダート1400m戦を2勝。再びJRAに戻ったがふた桁着順がつづき、4歳で早々に引退。5歳からオーナーの預託馬として白井牧場で繁殖生活を送ることになった。「ダノンボンジュールは寂しがり屋で人懐っこいところがあり、15歳になった今も性格は幼いまま。とても可愛らしい繁殖牝馬です」と榎並さん。今年は父リアルスティールの牡馬を出産しており、「気の強い面も見せていますが、馬体や動きはとても良いですよ。どんな馬に成長してくれるか、楽しみにしています」と、半弟の当歳馬にも期待を寄せている。

 ダノンレジーナはデビューが3歳7月までずれ込み、JRAでは一戦しただけで佐賀競馬に移籍。すると、圧勝に次ぐ圧勝で5連勝をおさめ、3歳暮れに浦和競馬へと転厩。南関東でもその勢いはとまらず、連勝記録は「11」まで伸びた。初重賞挑戦となった4歳7月のプラチナカップでは、牡馬相手に3着と健闘。その年の秋にはJBCレディスクラシック(Jpn1)で地方馬最先着の4着に入り、全国にその名を轟かせる。そして暮れの東京シンデレラマイルで重賞初勝利。5歳シーズンも春に地元・浦和でしらさぎ賞を勝ち、東京シンデレラマイルで史上初の連覇達成。押しも押されぬ南関東牝馬路線の主役へと上り詰め、満を持してグランダム・ジャパンシリーズに挑んできた。「本当によく頑張ってくれていますね。Jpn1や牡馬相手のレースでも好走した実績がある馬なので、地方の牝馬同士となる今回は力が抜けている印象でした」と榎並さん、西嶋さんは口を揃える。

 「これから秋に向けてグランダム・ジャパンの舞台でも活躍してほしいですが、できれば暮れに東京シンデレラマイル3連覇を達成してほしいと願っています。そして将来、繁殖牝馬として牧場に戻って来るようなことがあれば最高ですね」と笑顔を見せる榎並さん。名牝バラードの牝系クロスを持つ良血馬が、6歳になってどんな進化を遂げるか楽しみだ。