重賞ウィナーレポート

2022年05月29日 目黒記念 G2

2022年05月29日 東京競馬場 晴 良 芝 2500m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ボッケリーニ

プロフィール

生年月日
2016年04月04日 06歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:20戦6勝
総収得賞金
435,157,000円
キングカメハメハ
母 (母父)
ポップコーンジャズ  by  ダンスインザダーク
馬主
金子真人ホールディングス (株)
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
池江 泰寿
騎手
浜中 俊
  • 育成馬は古馬となってからも活躍を見せている
    育成馬は古馬となってからも活躍を見せている
  • 毎週のように生産馬が重賞を勝利している
    毎週のように生産馬が重賞を勝利している

 日本ダービー(G1)の興奮も冷めやらぬ中で行われた、今年の目黒記念(G2)。優勝したのは2番人気のボッケリーニ。ハンデ頭の57.5㎏もなんのそのといった力強い脚色で、一昨年の中日新聞杯(G3)以来の勝利をあげた。

 「勝ちきれないレースが続いており、善戦ホースっぽくはなっていましたが、それでもレース内容は良かっただけに、いつかチャンスはあると思っていました」と話すのはノーザンファーム早来の山内大輔厩舎長。それだけに東京の芝2500mという条件をこなせるかが鍵となっていた。

 「育成時は兄(ラブリーデイ)と同様に中距離馬だと思っていましたが、前走(日経賞(G2))のレース内容からしても、この距離はこなせるのではないかと期待をしていました。むしろハンデの方がどうなるかと見ていましたね」

 ただ、終わってみれば、2着のマイネルウィルトスを3/4馬身引き離しての快勝。スローで流れたレースを3~4番手でレースを進めたボッケリーニはラップが早くなっても難なく対応していく。

 「競馬が上手くなっている印象を受けました。いいポジションにもおさまっていましたし、あとは仕掛けてどれだけの脚が使えるかと思っていたら、ちゃんと伸びてきてくれたので安心しました」

 中間では調整先だったノーザンファームしがらきのスタッフとも話す機会があったというが、その時も状態面は自信があるとの言葉が返ってきていたという。

 「馬も良くなっているとも言っていましたし、それだけいい調整をしてもらえたのだと思っています」

 6歳を迎えても衰えを知らないどころか、この2走で距離適性の幅も示した感もあるボッケリーニ。そうなると、兄に続くG1タイトルも期待したくなってくる。

 「毎回掲示板を外さないような走りをしてくれますし、本当に偉い馬だと思います。成長力のある血統だとも思っていますし、ぜひともG1を勝ってもらいたいです」と山内厩舎長。兄ラブリーデイがG1を取ったのは5歳時であるが、ボッケリーニは6歳になってから、兄と並ぶような活躍を見せるかもしれない。