重賞ウィナーレポート

2022年04月24日 マイラーズC G2

2022年04月24日 阪神競馬場 曇 稍重 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ソウルラッシュ

プロフィール

生年月日
2018年03月28日 04歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:10戦5勝
総収得賞金
111,357,000円
ルーラーシップ
母 (母父)
エターナルブーケ  by  マンハッタンカフェ
馬主
石川 達絵
生産者
下河辺牧場 (門別)
調教師
池江 泰寿
騎手
浜中 俊
 「天まで昇る上がり馬」。それを実践しているのがソウルラッシュだ。

 優勝馬には安田記念(G1)の優先出走権が付与される「第53回読売マイラーズカップ(G2)」。重賞初挑戦ながらも、スタートの不利をものともせずに最後の直線では前を行くライバルたちを文字通りにごぼう抜き。逃げ、先行馬が残る展開の中、大外からメンバー最速の末脚を繰り出して豪快に突き抜けた。

 そんなソウルラッシュの生まれ故郷は日高町の下河辺牧場。1933年創業という、日本でも有数の歴史を持つ牧場だ。出産から育成、調教、休養までを一貫して行う総合牧場だ。北海道に拠点を移したのは1966年。現在は130ヘクタールの土地に繁殖牝馬は120頭。育成部門、調教部門などを合わせると、その総面積は約250ヘクタール。強く、丈夫な馬づくりに励み、2003年の三冠牝馬スティルインラブや04年のオークス馬ダイワエルシエーロ、17年の菊花賞馬キセキなどの活躍馬を送っている。

 同牧場の下河辺行雄社長は「マイル戦に転じてから3連勝でこの舞台を踏むことができましたが、今回は重賞競走の常連ともいえる強い馬たちが相手。生産者目線でチャンスがないわけではないと思っていましたが、正直言えば秋以降につながるようなレースをして欲しいと思ってレースを見ていました」とレース当日の心境を明かしてくれた。

 期待と不安が入り混じる中、スタートで出遅れたソウルラッシュは、これまで経験したことがないような位置からの競馬を余儀なくされたが、下河辺社長をして「驚くような末脚」を繰り出して初となる重賞タイトルを手中にした。

 そんなソウルラッシュの牧場時代の思い出は「しなやかで、柔らかい馬」だったそうだ。 「母のエターナルブーケも結局は勝つことができませんでしたが、芝の中距離で堅実な成績を残してくれた馬で、叔父のヒラボクディープも青葉賞(G2)の優勝馬。配合段階から長めの距離を意識した馬」だったそうで、実際に生まれた本馬も「どちらかといえば、中、長距離タイプかな」と思ったそうだ。

 実際、2歳12月に芝2000mの新馬戦を2馬身差で快勝。一生一度のクラシックを目指して王道を歩むも、善戦の域を出ずに仕切り直しを決断せざるを得ないような状況になったが、距離短縮を機に飛躍のきっかけをつかむことになり、「改めて、競走馬には限りない可能性があることを教えてもらいました」と馬に対して感謝の意を表している。

 「今回も強い馬たちが相手でしたが、次はもっと強い馬と一緒に走ることになると思います。1番に願うことは無事であるということですが、もう1度胸を借りる気持ちという思いにも変わりはありません。まだ先のある馬だと思いますので。悔いの残らないような競馬を期待したいと思います」という言葉で締めくくってくれた。