重賞ウィナーレポート

2022年03月19日 ファルコンS G3

2022年03月19日 中京競馬場 曇 稍重 芝 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:プルパレイ

プロフィール

生年月日
2019年02月10日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:7戦3勝
総収得賞金
113,749,000円
イスラボニータ
母 (母父)
マイジェン(USA)  by  Fusaichi Pegasus(USA)
馬主
(株) Gリビエール・レーシング
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
須貝 尚介
騎手
M.デムーロ
  • 現3歳世代の活躍が目立つ
    現3歳世代の活躍が目立つ
  • 調教コースまでの馬道は、しっかりと除雪がされている
    調教コースまでの馬道は、しっかりと除雪がされている

 この3歳世代が初年度産駒となるイスラボニータだが、その父に初めての重賞タイトルを授けたのは、ファルコンS(G3)を制したプルパレイとなった。

 母のマイジェンはギャラントブルームH(G2)の優勝馬であり、半兄となるサトノゴールドも札幌2歳S(G3)で2着となっている。

 「母の産駒は調教の動きからしても、高い素質を秘めているものの、気性の難しさからその素質を全開させられず、競馬を見ていても悔しい思いをしてきました」と話すのは社台ファームの斎藤孝調教総括主任。初勝利をレコード勝ちであげた2歳未勝利戦、そしてオープンのアスター賞と、積極的なレース内容で勝利を掴んできたものの、次第に気性の難しさをのぞかせるようになっていく。

 厩舎サイドも追いきりからブリンカーを用いるなど、様々な工夫をこらしていくも、期待をされたデイリー杯2歳S(G2)、そして朝日杯FS(G1)ともに敗退。ただ、クロッカスSでは2着と復調の兆しを感じさせていた中でのファルコンS(G3)出走となった。

 「ここまでのキャリアを糧としただけでなく、厩舎サイドと鞍上も意見をすり合わせたうえで、今回はブリンカーなしで臨むことになりました。その成果も出たのか、スタートから上手く運んでくれたと思います」と斎藤孝調教総括主任。前走のクロッカスSに続き、後方からのレースとなったが、ラチ沿いを回りながらポジションを上げていく。最後の直線では前を行くカジュフェイスを一気に交わして先頭へ立つと、ゴールまで気持ちを切らすことなく、しっかりと走り切った。

 「オーナー(Gリビエール・レーシング)もとても喜んでいただけたとのことで、生産者冥利に尽きます。このレースができるのならば、今後の重賞でも勝ち負けになると思いますが、この勢いのままにG1タイトルを獲りたいですね」と期待を寄せる斎藤孝調教総括主任。次走はNHKマイルC(G1)を予定しているが、そこで種牡馬となった父にG1タイトルを授けてくれるのかもしれない。